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さて。
今日は軽めの話題で、
海外ドラマの話でもしようかな、
と思います。
(画像はネットからお借りしました)
中国ドラマにはまっている
という話を随分前に書いたのですが、
基本、私は昔からドラマって
あまり見たことが無くて、
韓国の宮廷ドラマを数本、
見たことがある程度でした。
ところが、
何年か前に母が見ていた中国の
ドロドロの宮廷ドラマをちらっと見たら
その濃密な人間描写に引き込まれてしまい、
それだけは結構はまって見ていました。
とは言え、見たのはほんの2本程度なので、
他のドラマがどうなのかはよく知りません。
ただ、中国の宮廷ドラマは、
韓国のそれよりも人間模様の濃密さが
格段に違いますね。
その国その国によって、
何が最も大切な価値観なのかが
かなり違っていて、
日本では人として如何に在るべきか
というのが権力者の意向よりも
上に来るのが人々の共通認識
であるように思います。
けれど中国では、強いものが正しい、
力を得るためには手段を択ばない、
力を下々に知らしめるためにはどうすべきか
というところから価値基準と判断が
定まっていくという風に私には見えました。
だから、潔白な人物であっても、
事実がどうかということが重要なのではなく、
権威や身分、立場を周囲に示し、
守るためには罪を被らせるのも当然
というストーリーになるところが
最初はすごくカルチャーショックでした。
こういうところは、
かの国のディープな情報を発信する
方たちの情報をある程度見ていると、
実は現在でもほぼ変わってはいない
のだろうと思えます。
日本に生まれ育ってきた者にとっては、
そういう価値観とともに、
想像をはるかに越える残虐性というのも
強烈な印象を残すところで、
人間というのはここまでできるのか、と
何ともグロいというか、
文化の違いという言葉だけでは
片づけられない異質性を感じさせます。
感情解放ワークを長年実践していると、
かなり受け止められる感情の質も量も
増えてくるのですが、
そういうワークをしていなかったら、
多分見るに堪えない描写も
多かったかな、と思います。
けれども、そういう下地があったからこそ、
ドロドロの人間の心の冷酷さ、残酷さ、執着、
恐怖心、権力欲などが複雑に入り混じった
人間模様がより詳細に見て取れて、
非常に興味深かったんですね。
たとえば、
昔は高貴な家柄では政略結婚が
当たり前でしたが、
女性はただ個人として嫁いでくるのではなく、
その背景に実家の家運を背負って
嫁いで来ます。
だから、
後宮にどんな勢力の家柄の女性を
入れるのかというのは
子孫を残すという意味だけではなく、
権力の支持基盤を盤石にする
という意味でも非常に重要でした。
そういう背景の下、
後宮に入った女性たちは、
熾烈な抗争を繰り広げます。
表面的には艶やかで美しいのだけれど、
あのような世界では、日本の価値観で言う
人間としての規範を大事に生きている
人物など、一人もいなかったでしょう。
みな、鬼にならなければ、
生き残っていけないのですね。
だから、妊娠したと言えば、
無事に生まれるかが心配事になり、
女の子よりも男子を生まねばならず、
生まれれば、無事に育つかがまた心配です。
もちろん、あの時代の医療の中で、
病気やケガもあるでしょうが、
何より、敵対勢力からの暗殺の危険が
ものすごかったんですね。
また、育てば育ったで
優秀でなければならず、
優秀でも皇帝の覚えがめでたく、
うまく立ち回れなければ先はない、
という、無限の修羅地獄のような
世界で一生を過ごします。
ドラマの中でも、
妃たちの陰湿な攻防戦はすさまじく、
これでは寿命が短かったり、
次々に死んでいく妃が異常に多いのも
さもありなん、という感じでした。
後宮は、戦いの最前線である一方で、
妃たちの実家は後方支援に躍起です。
皇帝のおぼえをいかにめでたくするか、
そのためには莫大な資金が必要で、
これはこれで大変です。
それでも、最前線の妃が寵愛を得れば、
一気に家は繁栄しますし、冷遇されれば
実家も没落します。
人々は、皇帝の寵愛があるところに
あからさまに集まり、
冷遇されるところからは
潮が引くように見向きもされず、
蔑まれます。
その落差が凄まじいですね。
だから、必死になるわけです。
一見きらびやかに見える地獄に、
若くして嫁いでくる女性たちが背負うものを
思うと、背筋が寒くなるものがあります。
セッションでも、
そういう世界にいた過去世を持つ方が
たまにいらっしゃるのですが、
こうした知識がかなり
役に立ったりしています。
長くなりましたので、
今日はこの辺で。