絡み合った関係性をセパレートするワーク

第625弾の無料遠隔ヒーリングの
みなさんのご感想を拝見していて、
ちょっと気になった記述があったので、
これについて少し掘り下げて
解説してみようかと思います。

この回のテーマは、
自分のものではない苦しみを
本人に返してセパレートするという
趣旨のものでした。

気になったご感想の文言というのは、
ご家族を「見捨てても良いんだ」
というものだったのですが、これを見て
私は、あれれ??と思ったんですね。

このヒーリングの趣旨は、
絡み合った関係性をセパレートするのであって、
見捨てる、というのは、ブチっと断ち切って、
後は知~らない!と捨ててしまうような
印象があったので、そういうのとは
違いますよ~、と念押ししておきます。

ご感想を書いたご本人がそういう意図で
書かれたのかはわかりませんが、
もしそういう意識だとすると、
多分ワークの趣旨自体を取り違って
されている可能性があります。

ひょっとしたら、他にも同じような
捉え方をされている方もあるのかな?
と思ったので、この方に向けて、
というわけではないのですが、
参考までに解説してみます。

このセパレートのワークでは、

他者から引き受けた苦しみを本人に返し、
自分は自身の苦しみを引き受ける
ということをするのですが、
まず見て行くポイントがいくつかあります。

最初に見て行くのは、
なぜ相手の苦しみを引き受けたのか
という部分で、そこには必ず理由があります。

苦しむ相手の姿を見て、
何かしら自分の心が苦しかったから、
背負ったところがあると思うのですよね。

例えば、親が苦しむ姿を見るのは
自分の心が辛い。

親が少しでも楽になってくれれば、
自分のこの苦しさも晴れる、
ということで、親の苦しみを引き受ける
というパターンがよくあります。

結局は、相手のために見えたその行為も、
自分の苦しみを和らげたいが故に
起こっていることなんですね。

まずは、相手の苦しみを見たときの、
自分の心に湧き起こる苦しみを
ちゃんと受け止めるというところが
先なのです。

それが出来たうえで、
もう一度相手に向き合うと、
それまではとても苦しみに耐えられないだろう
と見えていたその人が、

この人はちゃんと受け止められる、
大丈夫だ!と自然と思えるようになるんですね。

これはどうしてそうなるかというと、
相手は自分の「鏡」だからです。

つまり、自分が自身の苦しみを
受け止められていなかった時は、
相手もその力はない、無理だろうと
見えるのですが、

自分が統合できると、
鏡に映った相手も、大丈夫!
その力はある!と映るようになるのです。

それ故に、相手に苦しみをお返ししても
大丈夫なんだ、と手離せて、
互いに自立した関係性を築くことが
できるわけです。

話は戻って、
「見捨てる」という言葉には、
こうしたプロセスを経過した痕跡が
感じられません。

相手の中に、ちゃんと自分の人生を支え、
歩んでいける力があるという信頼を
感じていたら、多分こういう言葉は
出てこないんじゃないかな、と思います。

あなたも大丈夫、私も大丈夫、となったところから
相手との新たな関係性が構築されていくわけで、
見捨てるということは、関係性の断絶を
意味します。

これだと、自分自身の力も見出してないし、
相手との関係性も不完全なまま
エスケープとなり、卒業とはなりませんね。

これまでもこういうセパレートの
プロセスについては書いてきている
のですが、

ブログを断片的に見ている方だと、
なかなか体系立って理解することは
難しいかもしれませんが、

今回、良い機会なので、
参考にしていただけましたら幸いです。

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