今週の無料遠隔ヒーリング、
本を読まないと参加できないわけでは
ないので、興味があったら
ぜひ参加してみてくださいね（＾＾）
さて。
自分が何か混乱したり調子を崩した時、
これをしたら調子を取り戻せる、
みたいなものがあると心強いですよね。
あるいは、
こういうツールがあれば最強！とか、
この人がいれば恐いもの無し！みたいな
存在があれば、どんなにか人生、
心強いか。
そんな風に、頼り切っていたものの効力が
いつも必ず効いてくれていれば良いのですが、
ある日突然その効力がなくなってしまった時、
または、頼りにしていたものを失った時、
どうやって自分を取り戻すのか。
そんなことを思いました。
自分の心身も、環境も、
常に移ろい行くもの。
ある時期有効であっても、
それが常に有効であるとは限りません。
そういう変化を受け入れ、
どんな風に対応していけるだろう。。。
結局は、
頼りにできるものを得る前の自分に
戻るだけというのでは、
進歩がありません。
戻るだけならまだしも、
頼り切っていたものを失った
喪失感がそこに加わると、
さらにダメージは大きいのですよね。
頼るものを得て、
自分が強くなったように感じていたのに、
本当に強くなったわけではなかった、と
失って初めて素の自分の力量に
気づくわけです。
人でもものでも、
それとともに在ることで、
掛け値なしの素の自分がどれだけ
成長出来たのか。深められたのか。
それが、その出合いの価値かもしれません。
そんなことをつらつらと考えつつ
自分の中にある、ある人生の記憶の断片を
辿っていました。
ある人生で、私はとても素晴らしい勇者に
出会いました。
その人との出会いは本当に心を躍らせ、
魂を揺さぶるほど素晴らしいものでした。
その人は私にとって憧れであり、
目指す目標であり、人生を生きる意味
そのものでもありました。
その人は私に多くのことを教えてくれ、
またその背中で無言のうちにたくさんの
学びを与えてくれました。
その人とともに在る時間、
私の魂は高揚し、私の意識は常に
その人の一挙手一投足を追っていました。
そのくらい、私はその人に心酔していたのです。
けれど、その人はある日突然、
私の人生から姿を消しました。
ストーリーの詳細は思い出せないのですが、
死んだとかではなく、去ったのだと思います。
その衝撃、悲しみ、混乱、喪失感は凄まじく、
私はこの思いをどう収めて良いか、
わかりませんでした。
糸の切れた凧のようにしばらく
その感情の嵐を漂いながら、
それでも、その人がなぜ私から
去っていったのかがわかる気がしました。
私はその人に心酔するがあまり、
自分の人生を生きていませんでした。
まるっきり自分がお留守の状態で、
その人を自分にコピペまたは
そっくりそのままインストール
しようとしていたのです。
自分で自分の人生を生きようとせず、
自分で立とうともせず、その人によって
立とうとしていました。
その人は、きっとそれが
わかっていたのでしょう。
自分の人生を生きようとしないものは、
結局どこかで腐っていくのです。
誰かのように生きるのではなく、
自分の道を己で開かねばなりません。
それゆえのあの輝き、あの力強さなのです。
それを、どこかからか拝借して
取ってつけられるわけがないのです。
どれほどその人から教えを受けようと、
根本のところが間違っていたら、
教えが生きるはずありません。
自分の依存心、甘さ、ズルさを
打ちぬかれたようでした。
それから私は、
その人のいない人生を一人、
歩み始めました。
身を切るような孤独感、淋しさ、
心細さを一心に引き受けながら、
あの人も、このような道を歩みながら
自分を磨いてきたのだろうか、
と思いを馳せたりしました。
そうした歩み中で、
やっとあの人が教えてくれたことの意味が
わかってきたりもしました。
それまでは、わかったようでいて、
まるでわかっていなかったのですね。
自分が引き受けるものを誰かに依存して
引き受けないままの理解など、
成り立つはずはありません。
あれからいくつもの人生を越えて、
あの出会いを振り返ってみると、
あの人と過ごした日々は、
宝石のように甘美でキラキラと輝き、
私はただ無邪気に赤子の様に
受け取っていました。
今も、あの人の魂はさらに高みに登り、
多くの魂に鮮烈な印象を残しながら、
教え導いているだろうか。
そんなことを思いながら、
今はただただ感謝しかありません。
この宇宙には、そんな出会いもあるのですね。
魂の奥に眠る、甘美な記憶について
書いてみました。