ここまでセルフワークをしてきて、
ようやく原点に返るというか、
レナードジェイコブソンの教えに
戻ってきています。
懐かしい。
彼の教えに出合ったのは、
「今この瞬間」への旅(ナチュラルスピリット刊)
を読んでからで、これが2010年の発売直後に
購入したからもう12年になります。
それから、彼の来日ワークショップやリトリート
に参加するようになり、何とかその教えを
理解しようと自分なりにもがいてきました。
というのも、最初は彼の言うことが
さっぱり理解できなかったけれども、
実際自分の心と体と魂に起こったことが、
他のどんなマスターの教えをはるかに凌ぐ
強烈なインパクトがあったからです。
それは単に刺激的ということではなくて、
これは間違いなく、とても大切なことだ
とマインドではないところで
深く感じられたのです。
彼の教えは、私のヒーリングを
根底から打ち砕き、そして再生させました。
それがあったからこそ、私は今でも
こうしてこの仕事を続けられています。
けれども、直近のセルフワークでも
出てきたように、私は彼の教えに
応える準備ができていませんでした。
すんなり応えられたらどんなに良かったか。
彼の最後の来日リトリートがいつだったか、
そのときに、私は完全に挫折し、
これ以上は無理だ、と離れることを
決めたのでした。
努力してもダメ、しなくてもダメ、
委ねてもダメ、考えられ得る全てを
試しましたが、その時の私には
どうしても壁を越えることが
できなかったのですね。
絶望感に圧倒されてしまったのです。
それから何年も、彼の教えは大切なもの
だったけれど、手の届かない遠くにあるもの
で在り続けました。
そして先日のワークでイエスの
「神よ、なぜ私を見捨てたのですか?」
という叫びから、ふとレナードのDVD
「イエスの解放」を思い出し、
数年ぶりに見返してみました。
すると、当時はさっぱり
受け取れなかった様々なメッセージが
以前よりもすんなりわかるような
ところがたくさんありました。
そして、数年ぶりにプレゼンスにいること
を試したところ、以前はどうやっても
いられなくなっていたのが、
ごく浅いレベルですが、いられるように
なっていました。
12年ぶりの帰還とでも言いましょうか。
今生、生きている内に、
戻ってこられるとは。。。
12年など、長い輪廻の旅路からしたら、
あっという間です。
どんなに優れたマスターが
命の真実へと誘っていたとしても、
その導きを実行できるまでには、
自分でクリアしなければいけない
段階があるのだとつくづく思います。
その部分を、マスターは代わりに
やってくれるわけでもないし、
導いてくれるわけでもないのです。
世の中の多くの人は、
そうは思ってはいないと思いますけれどね。
きっと、そういうところも
マスターが全て解決してくれるんだ!
と、手っ取り早く解放や悟りを
起こしてくれると思っているでしょう。
そして、それができないマスターなんて、
偽物だ!と断罪して唾を吐き捨て、
切って捨てることでしょう。
私が教えを実行できなかったのも、
ひとえに、私が人並み外れて
不器用だったというだけの話
かもしれませんが、
遠回りしたおかげで
今みなさんにお伝えしている
感情解放ワークが生まれましたし、
感情について、これほど深く
探求できたので、私にとっては
避けることのできないプログラム
だったのでしょう。
まぁ、それはともかく。
DVDの中のレナードの表情、
特に目は、なんと深く澄んで、
言いようもなく神を宿しているんだろう
と思いました。
リトリートで彼の目をのぞき込んだことは
何度もあったけれど、かつての私には、
ある意味恐怖や様々な感情を湧き上がらせる
その目は、ただただ苦しいばかりでした。
もう一度、教えに戻ってみるか。
苦しすぎて、手に取ることすらできなかった
本を、もう一度読み直すことが
できるだろうか。
吐きそうになるかもしれないけれど、
チャレンジしてみることにします。
(画像はネットからお借りしました)