普段、感情の対処の仕方を
みなさんにお伝えしている身ですが、
久しぶりに大激怒してしまいました。
きっかけは、実に些細とも言えるようなことで、
そこまで激怒するようなことでもないはず
のことなのですが、
数週間先の予定まで考えて前日から伝え、
私は朝から準備していたにもかかわらず、
聞き違いをしたのか、母が
それをすっぽかしたことが許せなくて
怒りが噴き出してきました。
母は謝って今からでも行こうと
言ってくれましたが、
私の中の怒りは全く収まらず、
ピシャリとその誘いも拒絶して
結局その日は夜まで噴火していました。
自分でも、こんなに怒りが噴き出してきたのは
本当に久しぶりで、良くまぁ出てきてくれた、
ということでカケラ君と対話してみました。
最初は、怒りとともに母を責める思いが
わ~っと出てきて、私のあまりの剣幕に
しゅ~んとしている母を見て、
多少は可哀そうな気持ちもあったけれど、
あんなことしたんだから当然の報いだ!
とか思って、自身の正義をがっちり
握りしめていました。
こうやって、人を傷つける罪悪感を
正義の名の下に正当化して
紛らわしているんですよね~。
と、頭の中で自分の心の動きを
解説付きで追っていました。
しばらくマグマのように噴出する怒りを
出てくるままに感じていましたが、
一向に収まる気配も見せません。
怒りのカケラ君の声を聞いて見ると、
「自分はいないことにされた!」
と言っています。
次に、母の視点に入ってみて
前日連絡したときの私を見てみると、
話の一部だけぼんやり聞いて、
肝心の趣旨を聞かずに勝手に解釈
しているようでした。
はなから、いつもこうだから、
あ~、はいはい、わかったわ、
みたいに決めつけている感じ。
それに対してカケラ君は
ちゃんと聞け~~~~!!!(# ゚Д゚)
と激怒しています。
母のこの態度が、イコール
私のカケラ君に対する態度に
一致するのです。
だから、私の母に対する激怒の感情は、
私の中のカケラ君の気持ちそのもの
なんですね。
カケラ君、ごめんよ。
ちゃんと聞いているつもりで、
聞けてなかったんだね。
母を見ると、ちゃんと聞いてるわよ
って意識でいるようで、私が何を言っても
わかってるわよって、態度を改めてくれる
気配もありません。
自分が正しく、何でも分かっている
と思ってるように見えました。
はい、これ全部私です!!!
修正しなければいけませんね。
自分はわかっていて正しい、という
ポジションから降りて
カケラ君に向き合おうとすると、
何だかモヤがかかってカケラ君が
うまく捉えられません。
これが「見たくない抵抗」で、
自分で作り出している障害です。
これをどうやって解除していくかと言うと、
もし、モヤがなくなってダイレクトに
カケラ君の声を聞いてしまったら、
自分はどうなるだろう?と
問いかけてみるのです。
すると、
ものすごく鋭いエネルギーが
自分に向かってきて突き刺さる感じがして、
とても危険な感覚がありました。
これを受け止めるのが嫌なので、
モヤをかけて逃げていたわけですね。
これがわかったので、
逃げているこの感覚をしっかりと
受け止めるようにしていきます。
受け止めていて分かったのが、
カケラ君の抱いているこの気持ち、
私が母に向けている気持ちと同じなんですね。
何も私のことわかってないくせに、
何分かったような顔してるの。気持ち悪い。
って、中学高校時代は良くそう思ってました。
怒りと悲しみと絶望がまじり合った、
何とも言えない重苦しい気持ち。
これ、ず~っとあの頃から変わらずに
私の中に眠っていたんですね。
やっと見つけました。
そして、お迎えに行けました!
この気持ちにたどり着いた瞬間、
激怒の感情がフッと緩んだのが
わかりました。
ずっと悲しかったし淋しかったし怒っていたし、
それなのに、わかった風に思ってちっとも
気づいてくれようともしない。
カケラ君は、私に対して
そう思っていたんですね。
気が付けば、丸一日収まる気配のなかった
あのマグマのような激怒が消えて、
胸の辺りもすっきりしていました。
ビジョンの中の母も、
以前より丁寧に私の話を聞いてくれる
イメージに変わっていました。
どうやら、カケラ君のメッセージは
無事に受け取れたようです。
こんな風に、日ごろ浮上してくる
気持ちのカケラ君も、訳あって、
どうしても私たちに気づいて在り方を
修正してほしいんですね。
だから、在り方の修正が完了するまでは、
メッセージが止むことはないのです。
頭で、あの人が悪い、これのせいだ、
とぐるぐる考えて収まらない気持ちを
収めようとしてもダメです。
しっかり気づきに変えて、
心のトゲを抜いて行きましょう。