心が感じていることを抑圧されたりして
表現できずにいると体に出てくる
ということがあるのですが、
様々なストレスを原因とする不調や病は
まさにそういうことですね。
セッションでも、私はよく、
「体の痛みは心の叫び」と言っています。
ならば、体の痛みから
心が本当に感じていることを
辿ることもできるはず。
その痛みをじっと感じていると、
様々な気持ちが浮上してきます。
ものすごく不安になったり混乱したり
悲しくなったり絶望したり怒ったり。
痛いんだからそんな気持ちになるのも
当たり前だろうと思われるでしょうが、
痛む場所や痛みの質、強さなどによって
浮上してくる気持ちは違うはずです。
普段は痛みに気を取られて
気付いていないことも多いでしょうが、
痛みは何らかの感情や思いを
伴っています。
ちょっと苦しいかもしれませんが、
ゆっくり深く大きく呼吸をして、
その痛みとともに在りましょう。
そして、浮上してくる微妙な感情や
思いに気付いていてください。
そして、出来ればその感情を
ピンポイントの表現で、
表現させてあげます。
たとえば、
思い切り叫びたいとかうめきたい、
泣きたい、罵詈雑言を吐きたいなどなど、
声を出せれば出せばよいですが、
住宅事情などからそれも難しい場合は、
声を出さずに心の中で、思い切り
表現してみてください。
実際、ピンポイントの表現が
できていれば、それだけでも
少し気持ちが軽くなったり、
痛みがおさまってきたりします。
そうやって、さらにまだ残っている
痛みや感覚に意識を向けながら、
浮上してくる感情や思念を
できるだけピッタリの表現で
吐き出させてあげます。
本当に真正直にそのエネルギーを
表現できれば、長年の不調も
解消されてくることがあります。
セルフワークでうんともすんとも
言わないカケラ君に手を焼き、
ワークが進まないなんてときも、
同じようにわずかでも読み取れる
気持ちがあるなら、叫んでみるとか
泣いてみるとかすると、
それが呼び水になって、
緩んだところから奥にあるものが
どんどん溢れてくるように
なったりもします。
頭で何かストーリーを
ほじくり出そうとするよりも、
こうした方がずっと、
コチコチに封印されたものが
出てきやすくなります。
また、このやり方のメリットは、
ネガティブな感情に対して
どうしても距離を取ってしまうときに、
当事者のポジションに近づきやすい
ということがあります。
どういうことかと言うと、
味わうのが苦しい感情だと、
私たちはとかく、
それを自分から切り離して
他人事のように捉えたり、
第三者目線から接してしまう
ことがあります。
たとえば、気が狂いそうになるほど
怒っていたり憎んでいたり、
悲しみ絶望しているなどだと、
触れたら自分も巻き込まれてしまう
と恐れを感じて、容易に近づけない
と言うことも結構ありますね。
そういう時に、うめいたり叫んだり
という行為は、そういう分離を越えて、
当事者のポジションに入れるのです。
しかも、体の感覚から離れなければ、
入って同時に解放、統合が
意識が吹っ飛ばずに割と安全に
シンクロ度合いに従って起こるので、
これまでどうしてもアプローチ
しきれなかったところに触れられる
確率が高いんですね。
なので、ぜひサイレントシャウト、
試してみてください。
体が抱えきれずに痛みとなって
現れているようなものには、
結構効果があるのではないかと思います。
あ、ただし、どっぷり巻き込まれた状態で
浸るというのとは違いますからね。
その辺りはワークの原則から外れぬよう、
念押しをしておきます