今日は、よからぬ者が私たちを
コントロールする手口の一つについて
書いてみたいと思います。
何者か、よからぬ者が憑りついて
自分が乗っ取られるとか
コントロールされてしまうとか
の状態になることを恐れる方が
結構いらっしゃるのですが、
そう不安になった途端に浮足立って、
簡単に自分軸をすくわれて行く人に
しばしば遭遇します。
その状態になると、その人は
自分をどうにもできなくなって、
なすすべもなく、無力な被害者に
なってしまうのです。
自分でその状況を切り抜ける
力があるなど思いもせず、
ただただ怯え、固まるばかりです。
けれど、いかに妙な感覚が起こった
としても、実際は起こった出来事
以上のことは、起こっていないのです。
その感覚に自分で、
乗っ取られてどうにもならない、
気が狂ってしまうかもしれないなどの
恐ろしいストーリーをかぶせて、
必要以上に恐れ、怯えているだけです。
よからぬ者は、そうして
私たち自身が世にも恐ろしい
妄想を膨らませ、自ら自分を無力にし、
よからぬ者たちを強大なモンスターに
作り上げるように、恐怖心を煽ります。
その結果、彼らはやすやすと私たちを
手玉に取ることができます。
実際、彼らにはそんな力はないし、
自分たちが強くなくても、
私たちが弱くなれば十分に目的は
達成できてしまいます。
本当に力があるのは、
私たちの方です。
その力で、
自分を強くすることもできるし、
弱くすることもできるわけで、
そのことをしっかりと自覚して、
どういう方向で力を使っているのか、
しっかりと自覚することが
大事だと思います。
自分が無力だと信じて、
無力感や無価値感に苛まれている
人がありますが、
その感覚は、よからぬ者の大好物です。
そういう人は、絶望に打ちひしがれるか、
何かよからぬ偽の力を欲するように
なります。
そこへ、彼らはマッチポンプのように、
私が力を与えよう、と言って、
取り引きを持ちかけるのです。
そうして邪悪な力を与え、
溺れさせ、悲惨な末路へと導きつつ、
罠にかかった人たちの断末魔を
高笑いとともに楽しみます。
あるいは、力を与えると言いながら
実際には何も与えず、契約で差し出された
魂や生命力をただ貪り、搾取するのです。
力が欲しいと望む人は、
しばしばこのように、邪な力に
心を奪われ、魔の餌食になっていきます。
そのときに、自分自身の真の力など、
想像だにせず、気付きもしないのです。
よからぬ者たちは、私たちがそれに
気付かぬよう、自分が無力であることを
巧妙に感じさせ、信じさせるように
誘導していきます。
こんな自分に力などあるわけがない、
価値など微塵もない、と自ら
自分を捨てさせ、断絶するように
繰り返し暗示を送り、
私たちが絶対に真実に気付かぬよう、
自尊心をしっかりと挫いていくのです。
そうすれば、自分軸を失って
ふらふらしている獲物たちは、
自ら簡単に罠にかかりにきますからね。
こういうよからぬ者たちの手口が
あることを、よく知っておくことです。
そうして、無力感や無価値観に
苛まれるときは、自身の深奥に
心を澄ませて、こう聞いてみましょう。
自分には、自分の人生を生き抜いていく
力があるだろうか?と。
ざわつく心のさらに奥、
マインドではない真実を知るところに
本当に聞くことができたなら、
自分は決して、無力ではないことを
知るでしょう。
ただこれは、誰かから教えられた
知識として知っているだけでは
意味が無くて、
自分で本当にその真実の声に触れ、
知ることでその力を自身の内に
見つけることができます。
真実に触れれば、
よからぬ者が囁くことは嘘であると
見破れます。
しっかりと真の力を見出し、
その力によって力強く、凛々しく
人生を切り開いていくことです。