人生、色々ありますが、
嬉しいこと、悲しいこと、悔しいこと、
一つ一つを思えば、良かった、
良くなかったと思えるでしょうが、
大きな目で振り返ってみれば、
全ては必然であり、完璧な流れ
であったと思える時が
来ると思います。
そう思えないのは、
まだその完璧さを見て取れる視座に
立つ途中にいるからでしょう。
心からそう思えるところに至るには、
自身に起こったいかなることも
受け止め、心を尽くし、力を尽くして
対峙しなければなりません。
投げ出そう、逃げようとしても、
それでは収まらない状況に追い込まれ、
遅かれ早かれ、否応なく対応せざるを
得なくなるでしょう。
それは、簡単な道のりではないかも
それません。
けれど、自身に起こったことは、
誰かが肩代わりしてくれる
わけではないのです。
どうやっても、
自分自身が生きるしかありません。
中には、耐え難く、受け止め難い
こともあるでしょう。
理不尽極まりなく、
どうしてこんなことがあるのか、
あって良いはずがないと思うような
こともあるかもしれません。
でも、魂の壮大な計画には、
一分の無駄もないのです。
きっとそれは、
あなたの中の眠れる可能性を
起動させるきっかけになる
かもしれません。
人間目線の意識では、
それは決して望んでいたこと
ではなかったかもしれませんが。
人生には、そうであったとしても、
やらなければいけないことが
あったりしますね。
もっと穏やかに、楽しく、
平穏に暮らしていたかったのに、
それらを失って、
びょうびょうたる荒野を行くが如くの
茨の道を行かざるを得ないことも
あります。
けれど肝心なのは、
そこに臨んで如何に在るか、です。
被害者意識にどっぷり浸って
恨みや悲しみ、怒りや憎しみの渦に
自身の心を飲み込ませていくのか、
人生が差し出す諸々を甘受しつつ、
自身の命の根を腐らせず、
ぐっと深く、さらに根を張って
如何にして昇華させるか。
どちらを選ぶにせよ、
相応の苦しさはあるでしょう。
けれど、辿り着く先は、違いますね。
前者を選べば、無限の苦しみを
生き続けることになるでしょう。
後者なら、苦しみの先の、
想像をはるかに越えた魂を震わせるものに
触れるでしょう。
どうせ苦しむなら、
実のある方が良いな、と私は思いますが、
自身の在り方は、自分で選択するしか
ありません。
起こった出来事からは、
被害者、加害者の立場がありますが、
自身の在り様は、自分で決めるのです。
自分を無力な被害者だと規定すれば、
そのようになるでしょうし、
自分の尊厳など容易く踏みにじられて
当然な存在なのだと思えば、
そうなるでしょう。
そうではない自分を生きようと思うのなら、
そうではない自分の在り様を
瞬間、瞬間を体現して生きるのです。
人生から差し出されたものに
如何に文句をつけようと、
前に進めるわけではありません。
苦しい荒波の中でしか、
磨かれないものもあります。
報われるか報われないかも
わからないプレッシャーや絶望の中で
ほんのわずかでも掴めたものが
あったのなら、
それはあなたの人生の中で勝ち取った
誰にも奪えない宝となるでしょう。
人生は、本当に人間目線の栄華では
測れない、深遠な別の価値基準で
働いています。
しばしば人は、厳しい試練の中で
そうした深遠な眼差しに触れます。
厳しい試練を経験する人は、
人間社会の凝り固まった枠組みを外して、
本質に生きる学びにチャレンジ
しているのかもしれませんね。
どうか、すべての試練の只中にある人に、
最高最善の守護と導きがありますように。