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さて。
自分自身の長く慣れ親しんだ在り方を
変えるのは、なかなかに心のエネルギーが
要るときもあるし、
はっとするような深い気付きとともに、
瞬間的に変わってしまうこともあります。
頭の理屈で変えようとすると、
それはどうしても心の本音と建前が
同じ方向を向いていないので、
無意識にも逃げ道を残してしまい、
変えられないのです。
瞬間的に変われてしまうのは、
心の本音と建前がぴったりと一致して
同じ方向を向くからです。
自分の心をよく観察して、
その方向性がどこまで一致しているのか
ズレているのかを知る感性は、
とても大切だと思います。
口先でスローガンをいくら叫んでも、
腹の底で全然本気でなかったり、
むしろ反対のことを望んでいたりしたら、
実現できるはずはありません。
けれども、実は腹の底で本心が
違う方向を向いていることに
本人が気づいていないことが
あるのです。
こういう状態だと、
まともに事を成すことはできません。
それに気が付いたとして、
頭で無理やり力業で
違う方向を向いている本心を
ねじ伏せようとすると、
その試みは必ず失敗します。
本心の方が、建前よりも
断然エネルギーが強いからです。
そういう場合は
どうして本心が頭の言う方向では
納得しないのか、拒絶しているのかという、
その理由にしっかり耳を傾けていくことが
大切なのです。
たとえば、
口では結婚したいんです!と
言っていても、肚の底では
結婚するのが恐い!嫌だ!と
思っていることもあって、
頭で考えている結婚の方向に
無理やり自分の本心を押し込めて
そうするメリットをいくら
被せて納得させても、
どこかの段階でその試みは破綻し、
結局本心の望みの方が叶うように
なっていくでしょう。
そうではなく、
とことん、頭の理想とは反対の方向を
向いている本音を聞き、受け止めて
心の傷や不安、恐れがあるなら癒して、
というプロセスを踏んでいくと、
ようやくネガティブ要素が緩んで、
頭と本心の向かう方向のズレが
修正され、現実もスムーズに
流れるようになっていくのです。
理想とは反対の意見を聞くというのは
なかなかに忍耐と寛容さが必要です。
けれども、自分の心の内で
そういうことが丁寧にできると、
内なる分離が癒され、
自身への信頼感が増すのと同時に、
他者に対しても、
忍耐と寛容さをもって
丁寧に接することができる
人間としての器が育っていきます。
いざというときにはあの人に
相談してみようとか、頼ってみよう、
と名前が思い浮かぶような、
信頼を寄せられる人になっていく
わけですね。
自分の本心にとことん寄り添い、
それに適う在り方をしていくことで、
他者にも優しく、頼もしい存在に
なれるのです。
こういうところがわかっていないと、
安易に頭の理想に自分の本心を
ねじ込んで辻褄を合わせようと
無茶なことをしてしまいます。
本当は、本心を聞くことで、
思いもしないような宝を得ることも
あるのに、邪魔者扱いして
封印している人の何と多いことか。
実にもったいないことです。
本音を大事に、自分と和解して
心底信頼できる自分であるように。