今年は曜日の並びで、
年末年始のお休みが長くて
明日から始動という方も
多いかもしれません。
気持ちも新たに、
良いスタートが切れますように。
この一年をどう生きようかと
色々目標を立てている方も
あると思いますが、
具体的な目標がない方も、
自分がどんな方向に向いて
歩んでいけたらいいのかというのは、
折に触れて確かめることは大切かな、
と思います。
何となくぼんやり生きていても
それなりになるのでしょうが、
無意識にあまり望まないはずの
方向に意識を向けていたら、
そのようになってしまいます。
だから、自分が今どんな状態で
どこに向かって進んでいるのかには、
気付いていた方が良いと思うのです。
そのために大切なのは、
自分や外の世界に対する「観察眼」です。
周囲の状況把握、時代の空気を読む力も
大事ですし、その世界の中で、
今自分は何を感じ、何を望んでいるのかを
自分自身が知っていれば、おのずと
進むべき道は見えてくるでしょう。
様々な方を見てきて思うのは、
周囲にはすごく意識を張り巡らせているのに、
自分自身に対する意識がほぼないとか、
置き去りになっている方がすごく多いです。
そして、本人もそのこと自体に
まるで気付いていないんですね。
日々、悲しかったりイライラしたり、
ハイテンションになるときもあるので、
それは認識しているけれど、
本当は誰かや何かに対して
自分がどう感じ、どう思っていて
どうしたいのか、という
「自分を軸にした視点」がすっぽりと
抜け落ちているのです。
そういう人は、
常に意識は誰かに気に入られる
自分でいられたか、そのために
毎瞬、どう振る舞うべきなのか、
という他者の基準に合致するように
全ての選択がなされて行きます。
他者基準に合致する自分は価値があり、
ハマらなかった自分は無価値という
感覚に陥りがちです。
知らず知らずのうちに人目を窺って、
自分の本心は抑圧して、
自分を差し出すような行動を
してしまうんですね。
これは完全に他人軸の在り方で、
こういう在り方をしていると、
どんどん自分を見失って行きます。
自分自身の本心や本当に感じている
ことを感じる意識が生きていれば、
途中でこれは違う!と気づいたり、
体の方が強制終了サインを出すのですが、
変に我慢強かったり強迫観念が
強かったりすると、行くところまで
行かないと、なかなか方向転換
できなかったりします。
自分を感じる感覚は、
まさに自分自身のことを
自分で判断し、決める力そのものです。
それがうまく働いていないということは、
自分で判断できず、決められない。
だから、人の意見に流される、
コントロールされやすい在り方に
なっていると言えますし、
自ら他者の意見や指針を求めて
安心したいという衝動から
逃れられないのです。
そういう人が目標を立てようとすると、
必ず頭で考えたマインドからの
理想を目標としますが、それは必ずしも
自身の本心や奥深い魂の導きと合致
するとは言えません。
自分を深く感じ、観察するところから
自分自身の本当に歩む道を
取り戻して行きましょう。
自身の深奥から立ち上がってくる
導きとともに人生を歩むとき、
その人はマインドで考えた目的意識
からではなく、
自分がぴったりと在るべき時に
在るべきところで、行くべき道を
歩んでいるという意識で
今を生きるようになるでしょう。
しっかりと自分軸で感じ、
己の行くべき道を知るように。