あなたには、
どんな力がどのくらいありますか？
と聞かれたら、どう答えるでしょうか。
そもそも、自分に力なんて
あるのだろうか？
あるとしたら、それはどんな類の
力なんだろう？
絵を描くのが得意とか、
スポーツ万能で運動神経が良いとか、
仕事の資格を持っているとかを
思い浮かべる人もあるでしょう。
あれこれ、頭の中は？で一杯に
なるかもしれません。
今日ここで取り上げたいのは、
具体的な個別の能力のことではなく、
私たちの本質的な「可能性の力」について
取り上げてみたいと思います。
セッションしていてしばしば感じるのは、
案外私たちは無意識にも、
自分自身の本質の力を知っている
ところがあるということです。
たとえば、
今自分はとても抑圧されている。
誰かに忖度して、すごく抑えている。
自分にはまったく合わない種類の仕事、
身の丈に合わないキャパシティの仕事で
とても疲弊しているなど。。。
こういう風に感じられるということは、
抑圧していない状態の自分、
遠慮なしに力を発揮したときの自分、
キャパシティや合う種類の力が少なくとも
これではない、ということを知っている
わけです。
何とな～くその感覚をつかんで、
その不自然な状態から自然な状態は
どんな感じだろう？とイメージしていくと、
自分本来の力の様子がおぼろげながらに
感じられるようになってくるでしょう。
その自然な自分のイメージからすると、
今の自分は力を出し切れていると
言えるでしょうか？
大抵の方は、いやいや、
自分はこんなもんじゃないんだ、
本当はもっと違う、と感じられる
のではないでしょうか。
ここで念を押しておきたいのは、
思うようにならない目の前の現実から
逃避して、自分はこんなもんじゃない
と思い込むのとは違う、という点です。
おぼろげではあっても、
確かに自分の中にある力に触れている
感覚がある、ということが
ポイントです。
この確かな感覚があるが故に、
現実逃避のフワフワ感はなく、
どこか自分本来の自然な姿を
思い出したかのような
腑に落ちる感じがあると思います。
頭であれこれ考えていると
訳が分からなくなってしまうけれど、
実は、私たちはちゃんと真実を
直感的にわかってるところが
あるんですね。
今、全然自分の本来の力を使えていない
という人は、逆に言えば、これから
もっと開いていくことのできる
力の伸びしろがたくさんある、
ということでもあります。
自分にはまだ使えていない力の領域がある
と気づいたときから、その領域は
目覚め始めます。
自分で、よし！それを使おう！と思えたら、
使えるようになっていくでしょう。
たとえるなら、今までは
首から上だけが自分だと思っていたけれど、
よくよく見たら、胸もあるしお腹もある。
手足もあるじゃないか。
それならもっとできることがある！と
全身を使って生き始めるようなものです。
自分本来の力に気付いていくというのは
楽しくて、ワクワクしますね。
もうその力を解き放ってもいい。
そういう生き方をしてもいい。
と許可が出せる人は、どんどん現実も
変化していくでしょう。
一方で、今はまだダメ、と思う人は、
無理にブレーキを外そうとしなくて
良いので、そのタイミングがいつなのか、
何となく感じてみてください。
そして、その日のために、
今できることをやってみてください。
それだけでも、見えないところで
着々と動いていくものはあります。
人それぞれ、その人のタイミングって
ありますよね。早いのが良いのだと
ゴリ押しして進めるのではなく、
自分自身の深いところとじっと対話して、
その時を見つけてみてください。
あなたらしく、のびのびとこの人生を
生きる喜びを体現していきましょう。