日々様々なご相談を受ける中、
その出来事、体験をその人を通して
じ~っとリーディングしていくと、
今起きていることに関して
浮上している感情の奥に、
何か別のストーリーに由来する
同じような感情が重なって
読み取れることがあります。
この感覚、言葉でお伝えするのは
なかなか難しいのですが、
その人のエネルギーフィールド(魂)
に記憶された、別の次元の記憶が
読み取れているのでしょう。
そういう感覚がキャッチできると、
今度はその方自身のハートに
聞いてもらって、チェックを
かけていきます。
自分は、こんな体験のこんな感情を
どこか別の人生でしたことが
あっただろうか?と、
頭ではなく、
ハートに聞いてもらうんですね。
そうすると、ダイレクトに
確かにあった、と言う感覚や、
言葉でyesという答えが来たり、
胸が痛むとか、何かわからないものの
とにかくざわざわする、とかいった
反応があるときがあります。
何の反応も答えも
返ってこないこともありますが、
何らかの反応があるときは、
そこからさらに深堀していきます。
そうすると、その方自身の感覚で、
別の人生のストーリーが鮮やかに
蘇ってきたりします。
時代も性別も年齢も身分も違う自分が
どんな体験をし、どんな気持ちになって
どんな人生を送ったのか、というのが
かなり詳細にわかってくるんですね。
もちろん、
読み込める情報量や鮮明さは
人それぞれなのですが、
それでも質問に対して、
なんとな~くこんな感じ?
というのが重なると、大体のストーリーの
輪郭はつかめてきます。
たとえば、
かつて子供を水の事故で亡くした
ことがあるとか、恋人の裏切りで
悲しい最期を遂げたとか、
体が不自由で外見にもかなり
異質に見える特徴があって、
ひどく迫害された人生だったとか。
そういう人生を送る中で刻まれた
様々な思いや感情が、今生を生きる
自分の日常に、ふと蘇ることが
あるんですね。
何もなければ、それほど重く捉える
事もないような出来事なのに、
ものすごく不安になったり
悲しくなったり恐れたり。
理屈では説明のつかない感情に
振り回されて、生き辛さを抱えている
ということもあるのです。
そういうときは、
別次元で刻まれた体験の記憶を
癒してあげると、今がすごく生きやすく
なります。
インナーチャイルドだと、
今生のことなので、記憶にもあるし、
自分でも理解しやすいのですが、
別の人生の記憶と言われても、
自分ではどうやって解いたら良いのかと
途方に暮れてしまうかもしれません。
でも、そういう記憶を引き出すのも
実はそんなに難しいこと
ではないんですね。
本人がそれを拒否しなければ、
という条件はつきますけれど。
現世だったら考えられないような
奇想天外なストーリーや登場人物、
血みどろの修羅場、なんてのもありますが、
それが本当にあったことなのかどうかは
別にどうでも良いことなんですねよ。
ヒーリングでの目的は、
今が生きやすくなることなので、
出てきたものに対処していって
その目的が達せられるのなら、
使ったら良いのではないでしょうか。
それに、
自身の内側から出てきた情報は、
0から勝手に作ったものではなく、
自分でも不思議と深いところで
腑に落ちる感覚があって、
あぁだからこんな風に感じるのか、と
パズルのピースが埋まっていくような
整合性の感覚があるものなのです。
セッションでは、悲惨な悲劇を
ハッピーエンドに転換させたり、
わだかまっている様々な感情を癒し、
しこりを解いていくことで、
今生にまで響いてくるそれらの影響を
解消していきます。
わだかまっている感情のしこりを
解いていくのはインナーチャイルドでも
やり方は一緒なので、
違いは純粋に、ただ魂的な時間軸
というだけの話、私にとっては
それほど特別に別のモノとは
見ていません。
いずれにせよ、
その人の中から浮上してくる
様々な因果の糸のタペストリーに
触れる度、
人間と言う存在の深遠さ、神聖さ、
美しさに心震える思いがするのでした。