この世界に生きているのが辛いと、
どうしても心はここから逃げ出して
しまいたくなります。
そういう人をリーディングすると、
実際に既にその人のエネルギーボディは
この世界から逃げていて、
本来のポジションから
やや上にズレているとか、
どこか別の次元に逃げている
と言うのが読み取れたりします。
もちろん、その人の体はここに在って、
目の前で話すこともできるし、
それなりに受け答えもできます。
けれどそういう状態になると、
自分の現実がどこか虚ろになるというか、
他人事のように感じられたり、
現実感があまりなくなったりします。
この状態は、たとえて言うと
現場監督が現場にいない状態なので、
ものごとに適切に、機敏に応答
できないとか、判断力が鈍るとか、
よからぬ者の介入を受けやすくなるとか
自分本来の力を出せないとか、
色々デメリットがあります。
生々しく苦しさなどを感じないで済む
というメリットはあるものの、
その状態で、状況が改善出来ようはずも
ありません。
だから、セッションでは基本的には、
その人が本当にこの世界で
自分を生きることが安全で、
喜びを感じられるものになるような
方向性に導くのが私の基本方針です。
自分が自分の生きる世界、
そして自分自身から逃げて
何も対処しないという状態にいると、
鏡の法則からそれが自身の現実に
反映されて、自分が本当に困っているとき、
誰も側にいてくれず、対処してくれない
という現実を体験する可能性があります。
周囲の人は、自分たちだけ安全な
ところにいて、私には何ら関心も
持とうともしないし、面倒だと思って
逃げているなど。
もし今現在、自分の置かれた状況が
そのようなものであった場合は、
何より、あなたは自分自身に戻って
受け取り、対処しなければならない
ことがあるはずです。
周囲の人が関わろうとしないこと、
見ようとしないもの、逃げていることを
良~く観察してみてください。
それこそが、あなた自身が、
自分から逃げていることであり、
本当はちゃんと向き合わねばならない
ことなのです。
鏡は実によく自分の在り様を
映してくれています。
その解釈は少しコツが要りますが、
これがわかると、本当に寸分の違いもなく
その通りだと感嘆するばかりです。
この世界にしっかり対峙してしまった時、
何が辛いのか、何を味わいたくないのかを
捉え、受け止めていきます。
そこを避けて通っていると、
いつまでも自分の人生と噛み合って
いかないでしょう。
逃げ続けてきたものに向き合う
というのは、なかなかに辛いことでしょう。
その辛さこそが、
今統合すべきものなのです。
辛いと反射的に目をそらしてしまい、
意識の視野から外してしまいがちですが、
自分が何から逃げているかを
常に見ることを訓練していくと、
面白いように人生の転換ポイントが
見えるようになってきます。
そうやって、逃げてきたものに
適切に応答できていくと、
人生の流れもどんどん変化していきます。
自分がなすべき時に、なすべきことを、
なすべきように、在るべき場所で
果たしているという安心感が
あなたの人生を充実させるでしょう。
逃げているとき、あなたは
人生の逃亡者です。
逃亡者の人生に、平安はありません。
自分の人生に向き直り、
果たすべきことを果たしましょう。
その力は、ちゃんと備わっているのですから。