自分の内面を内観するときに
多くの方が難しいと感じるのは、
感情を感じることと
感情について考えることの違いを
見極めにくいということ
ではないでしょうか。
セッションでも、最初の注意事項で
出来る限り、質問には頭ではなく、
感じたところから答えてくださいね、
とお伝えするのですが、
そうは言っても、なかなか
感じたところオンリーで返してくださる
方は、ほぼないですね。
それほど、私たちは感じることと
考えることを一緒くたにしていて、
それが故に、感情をうまく完了、
統合させられないのです。
巷には様々なやり方の
感情解放ワークがありますが、
ただ感情に飲み込まれ、浸ることでは
それは完了しないし、
感情を冷静に第三者目線で分析、
分類、整理することでも
統合には至らないのです。
感情に飲み込まれず、
見つめる視点は大切ですが、
当事者である意識のポジションは
必須ですし、
分析するだけではなく、
本当にその感情に触れ、
生きることが大切です。
頭で整理分析するのは、
その感情に触れずにやり過ごそうと
するが故の、ある種の回避行為だと
思います。
人によっては、もう随分長いこと
そういうことを繰り返してきていて、
それでも癒えてもいかないし、
消えもしないので諦めている
と言う方もあります。
それは、多分ちゃんと触れられていないし、
その出来事が差し出している、気付きや
学びのメッセージを受け取れていない
からだと思います。
なぜそういう体験をしたのか、
その人生から差し出されたメッセージに
たどり着くのは、人によってとても
深遠な意味合いがあったりします。
混乱しながら散々彷徨って、
私のところにたどり着いてようやく、
あぁ、そんな深い意味があったんだ、
と納得される方もあります。
必ずしも、私のところで
読み解ける方ばかりではありませんが、
様々な方に接してきて思うのは、
その方なりに苦しみ抜き、彷徨って、
本当に最高最善のタイミングと方法で
答えにたどり着かれるんだな、
ということです。
答えにまだ巡り合えていないのも、
苦しみながら彷徨い続ける期間も、
意味のないことではないのですね。
謙虚に学び、聞き、問い続ける姿勢が
本当に在れば、やがてしかるべき時に
しかるべき答えがその人の人生に
現れます。
彷徨い続ける期間と言うのは、
その答えを受け取った時、
本当に理解して受け取れるために
自分自身を育て、磨き、熟成させる期間
と言えるかもしれません。
それよりも早くても遅くても、
答えを受け取ることの意味が
最高最善にならないんですね。
今まで、多くの方のそのような場面を
拝見してきて、人智で測れることではない
その絶妙さに、幾度人生の深遠な叡智を
感じたことでしょう。
それに比べたら、
人間の浅はかな都合や計画など、
なんと薄っぺらいことだろう、
とつくづく思います。
話は戻って、
感情のエネルギーは、感情として
生きてあげないと、完了はしません。
嬉しさも悲しみも怒りも憎しみも、
純粋にそのものとして受け止められ、
生きられることによってのみ、
昇華、統合されるのです。
だから、
怒りのような凶暴なエネルギーは特に、
安全に受け止め、生きる術を
身に着けることが大切ですね。
それができたら、その人は、
自分自身の失われた一部を取り戻します。
もうそれは、暴走もしないし、
不幸を招くこともないのです。
不幸の種になるのは、
それを否定し、分離、抑圧したときです。
これが世の多くの人たちに誤解されている
感情の性質です。
多くの人が、自身の感情を誤解し、
誤った接し方をしているが故に、
人生に多くの悲劇を生み出しています。
どうぞ、ご自身のいかなる感情も、
恐れることなく、真に愛をもって
統合されて行かれますように。
サポートが必要な方は、
ぜひセッション受けてみてね。