人生長く生きていれば、あるいは、
数多く生きていればそれ相応に
色々あるものだし、それが普通。
すべてが完璧に清廉潔白なんてのは
ありえないし、傷のない人なんて
いないわけです。
それらはその人が魂に刻んできた
生きた証。唯一無二の
その人の味わいになります。
けれども、刻まれた傷に
生きる気力を奪われていたり、
人生の選択肢を狭める要因に
なっていたりすると、
生きづらいですよね。
長くその状態が続いていると、
それ自体がその人のアイデンティティ
の一部になっていて、それ前提の
生き方になっています。
それはそれで、本人が
気に入っていれば問題ないわけですが、
問題がないわけではないけれど、
そこには触れたくはない、
と言う人もいます。
人生は本人の選択なので、
セッションでそういう場面に至った時は、
基本、私は本人の意思を尊重します。
ただ、どういう状態になっていて、
それをどうすれば癒すことができて、
癒すとどうなるか、癒さないままだと
どうなるのか、ということは丁寧に
説明はします。
そのうえで、どうしましょう？
とお聞きします。
説明は、あくまで私の見立てで、
他の方だったら、もっと違う見立てを
するかもしれません。
私のやり方ではこうなりますけれど、
セカンドオピニオン、サードオピニオンを
求めるのも、もちろんアリだと思いますよ、
とお伝えすこともあります。
まぁ、色々な状況に合わせて、
様々なお話をしますけれど、
どんな選択をされても、良いとか悪い
という話ではないし、正解とか不正解
ということではないんですね。
ただ、タイミングとご縁なのかな、
と思います。
その方が、自分の力を信じられる
ようになるタイミング、ご縁と、
それに向き合うことができる
外的状況と、気力が充実している
タイミングですね。
それから、思い込みの厚い霧が
晴れるようなきっかけや、
歪んだメガネがはじけ飛ぶような
何かがあって、心が素直になったとき。
そういうのは、なかなか
自力で至るのは難しいかもしれませんが、
どこかで求め続けてきた思いがある
からこその、恩寵かもしれません。
ワークではよく、諦めは感情の蓋だと
お伝えしていますが、
どうせできない、無理だ、などという
言葉が出てきたときは、その奥に
本当の願いや気持ちが隠れている、
と取ります。
わかりやすいですよね。
でも、本人には一番気付きにくい
願いの在り処かもしれませんけれど。
諦めの蓋の奥には、
叶わなくて辛かった気持ちが
封じ込められているので、
普通だと、なかなかこの奥に
踏み込んでいこうとはしないのです。
けれど、ワークではその辛さこそが
癒すべきもののターゲットであり、
生きる力を取り戻していく
カギなので、迷わずそこに向かって
降りていきます。
そうして長年癒されず、封をされたまま
閉じ込められていた感情のカケラ君たちを
お迎えに行きます。
そうすると、カケラ君たちは生き生きと
息を吹き返して、人生の別の景色が
見えるようになってくるんですね。
できない、見込みはないと思われた景色が、
何だかできそう、別の方法もあるかも、
なんて自然に思えて、行動できるように
なってくるのです。
こんな風に展開していくので、
諦めが多い人ほど、変化の可能性は
大きいわけで、伸びしろ一杯
ということになります。
人生には、本当は無数の可能性の扉が
あるのだけれど、気持ちが一杯一杯だったり
気力が無かったり、考え方が硬直していたり
すると、見つけられないのです。
ほんのちょっと、見る角度を変えたり、
引いてみたり近づいてみたりしたら
ちゃんと見えるはずなのに、
それは本当にわずかな差です。
人生で、行き止まりだと思ったときは、
ちょっと待て！本当にそうかな？
別の見方ができないだろうか？
諦める前に、まだやってないことが
ないだろうか？と問うてみましょう。
もうダメなんだ、諦めろ、という
その心の中に響く声さえも、
よからぬ者が耳元で囁いている
のかもしれませんしね。
（そういうことも、結構あります）
まんまと騙されて、悔しい思いを
しないように、そういう奴らにこそ
悔しい思いをさせて、出し抜いてやる！
くらいに図太く在りましょう（＾＾）