よく、自分が何がしたいかも、
何が好きなのかもわからない
ということを聞きます。
私自身も昔はそうだったので、
その気持ちもわかるなぁ
と共感しきり。
当時の私は、何となく
流され流され生きてきて、
たどり着いたその場所もその自分も
好きになれなくて、生きる意味なんて
さっぱりわかりませんでした。
かと言って、
仕事を辞めて何をするのか、
どこに行きたいのかと言っても、
別段行きたい場所もなく。
どこかに行って、何をしたから
と言っても、やっぱりしっくりこなくて
どう生きたらいいのか、
彷徨い続けていました。
その内に、人生色々あって
今に至るわけですが、当時の私に
もしアドバイスするとしたら、
狭いところでぐずぐずしていないで、
もっと色々なところに足を運んで
様々な人と話をして、たくさんの体験を
してご覧、と言うでしょうか。
当時は今みたいにインターネットも
なかったから、情報に触れるのも
簡単ではなかったけれど、
それでも、調べて労を厭わなければ、
ご縁を得られなかったわけでは
ありません。
まぁ、当時の私はものすごく臆病で、
石橋を叩いてもなかなか渡ろうとは
しなかったでしょうけれどね。
犬も歩けば棒に当たる、で、
行動を起こせば良いこともあるし、
不快な体験をすることも
あるでしょう。
けれど、本でも、同じ分野の本を
1冊読んで外れだったとしても、
3冊、5冊、10冊と読んでいけば、
その分野の大まかな輪郭は
掴めてくるでしょう。
そのようにして掴めてくる感覚が
自分の中に何となくでもある
ということが、自分の中で、
この世界の土台の感覚になるんですね。
だから、ある程度の体験の数は
必要かな、と思います。
体験が少ないと、どうしても
数少ない当りや外れなどの印象が
支配して、それを基に決めつけて
しまいがちですからね。
そういう土台ができてきたところから、
改めて自分というものを捉えてみると、
自分がどういう傾向があって、
何が好きで、何が嫌いで、
向いているもの、いないものが
わかってくると思います。
出来れば体験は、
お教室などのパッケージングされた
お勉強ばかりではなく、
パッケージングされていない、
生の体験をたくさんした方が
良いですね。
一人旅なんかお勧めですが、
どこにいくのか、行先の安全性を
どう判断、確保するのか、行き方、
宿泊場所、スケジュール、必要なもの等、
あらゆることを自分で組み立て、
進めていく中で、自己管理能力や
直観力、主体意識が目覚めていきます。
ツアー旅だと、
添乗員さんについていって、
乗り物も運転してもらって、
座っているだけでいいので、
意識は眠り続けたままです。
そういう意識で、
人生を流されて生きないように。
今の人生に納得がいかないのなら、
ハートの声に耳を傾けてみましょう。
ハートの声が聞こえない人は、
今まで、あまりに色々と我慢しすぎて
きたのかもしれませんね。
我慢をしないで済むように、
決断できることがあるでしょうか。
その決断に従って
行動してみましょう。
その道を歩み始めたら、
以前のように眠り続けては
いられないかもしれません。
けれど、少なくとも、
自分は何が好きで何をしたくて、
どうするのかを、自分で決める
ことができます。
固まり、滞っていた
自身の生命エネルギーが、
生き生きと流れ始めるでしょう。
まずは、耳を傾けたこともなく、
抑えつけてきた自身の本音を聞く
事から始めてみましょう。
もちろん、聞く、というのは
頭で考えることではなくて、
ハートで聞いてくださいね!
あなたに人生を生きる喜びが
戻ってきますように。