先日、昼間にパソコン作業を
みっちりやったら、夜になっても
頭が冴えて眠れなかったので、
セルフワークをすることにしました。
入り口のテーマは忘れましたが、
流れで自己愛から男性性・女性性
について掘り下げ、それが一段
完了しても、まだ何かが残っている
感触がありました。
そこで、さらに見ていくと、
父性の豊かさを受け取ることへの拒絶
というテーマが出てきました。
言われてみれば、まぁそうかも、
と思うけれど、今まで意識したことも
なかった新しいテーマでした。
これまで、母との関係性は随分
取り組んできたけれど、
父との関係性については、
母の1/100程度しか
やってきませんでしたね。
体の奥に感じるしこりを辿って、
そこにエネルギーをかけながら
浮上してくる直感を拾い上げていきます。
豊かさと言うと、何となく
豊穣の女神に代表されるような
女性的な要素の印象がありましたが、
今回は父性の豊かさなんですね。
振り返ってみれば、
私にはまったくと言ってよいほど、
これが欠けていました。
安心して父の愛に身を委ねる
という経験がなく、常にどこかに
緊張と溝がありました。
けれど、父は父なりに
不器用ながらも愛してくれては
いたのだと理解はしています。
でも、私の固い心は
父性の豊かさを受け取ります
といくらアファメーションしたところで
緩みはしませんでした。
そこから、私はなぜ、
父の愛を拒絶し、受け取らないのだろう
と掘り下げていくと、
別の人生で、父から愛されたがゆえに
最も失いなくなかった父を自分のせいで
失ってしまったという悲しいストーリーが
現れてきました。
私はその出来事が起こった時、
7歳くらいの少女でした。
父親が亡くなったのは、
事故か何かで、最愛の娘をかばったため
のようでした。
あれほど私を愛し、
私の幸せを一番に考えて
あらゆることをしてくれた最愛の父が、
自分のせいで亡くなってしまった
という現実が幼い自分には到底
受け入れ難く、心を閉ざしてしまいます。
何も考えられず、何も感じず、
生ける屍となって、その人生では
多分17歳くらいで亡くなっている
と思います。
その時のまま凍り付いた心が、
今生を生きる私の心に時空を超えて、
やっと浮上してきてくれました。
とても切ないストーリーを辿る間、
自分でも意図しないままに覚えず
涙が頬を伝っていて、
確かにこれは、自分の魂の奥深くが
記憶していた真実なんだな、
とわかりました。
心の奥がブラックホールのように
底なしの闇に破れていて、
生命エネルギーがそこからとめどなく
流出していました。
少女の悲しみや混乱、絶望など
あらゆる感情のエネルギーを癒し、
統合し続けることをしばらく
続けていたら、
やがて生ける屍だった少女は、
正気を取り戻してしゃんと立つことが
できるまでになりました。
あまりに耐え難い現実の中で、
あれほど自分を愛してくれた父が
亡くなったのは、自分が愛されたからだ
と彼女は思ったようです。
だから、
最愛の人が亡くならないように、
自分は愛されないし、愛すこともしない、
という選択を深く心に刻んだのでした。
大切な人に生きていてほしかったから、
自分の方から、愛に距離をおくことに
したわけです。
そうして、その誓いが今生の私にまで
持ち越されて、決して仲が悪かった
わけではなかったけれど、
父は自営業で毎日ずっと家にいるのに、
生前の父との関係性は、
とても存在感がなく、希薄でした。
無意識のプログラムは、
しっかり働いていたようです。
あのブラックホールのような
絶望感や虚無感なども統合され、
生きる力が戻ってきたところで、
以前のあの誓いを解除し、
父性の豊かさ、愛を受け取ることを
改めて決め直しました。
最後にまとめでそのプログラムが
しっかり入ったかな、と体感覚を
確認すると、随分体の芯が
温かくなっているように
感じられました。
もう、温かな父性の愛や豊かさに
身を委ねても大丈夫。
そんな風に感じられたワークでした。