神なるものの御心を自身の心に映す

私はよく、ハートの声を聞くとか、
内なる神の声を聞くということを
お伝えしているのですが、

セッションなどでみなさんの意識を
読んでいると、多くの方がこれを
頭で理解しようとするんですね。

ハートを使って聞いているときと、
頭で聞いているときは意識の使い方が
全然違うので、そうではないですよ、
と指摘するのですが、

さて、ハートの声を聞くときの
意識をどうお伝えするか。
これまでも結構、試行錯誤でした。

以前、ハートに手を置いて、
その温かさ、重さを感じる感覚を
使って感じてみるという方法も
お伝えしたことがありました。

こうすると、
頭にある意識の重心が
ハートに降りてくるので、
完全ではないけれど、
意識のポジションを修正するには
ある程度は有効な方法だと思います。

けれど、それでもまだ
手の温かさ、重さを頭で理解しようと
するような意識の使い方をしている
人もあって、

もう一息、伝え方を工夫する
必要を感じていました。

ハートの声を聞くには、
知ろう知ろうと前のめりに力んでは
聞けないんですね。

自分の心を静めて、
凪(なぎ)の水面に映る世界を
見るように受け取ります。

あるいは、水底を見るための道具で
箱眼鏡というのがあるのですが、
四角い底の抜けた箱のような形で、
そこにガラスが張ってある
道具があります。

このガラス面を水面に着けて
水底を見るためのモノなのですが、

内なる神の真意をじ~っと
受け取っていくときは、
この箱眼鏡で水底を覗き込むような
感覚なのです。

箱眼鏡を使わないと、
水面が乱反射して底は見えません。

けれど、それを使うことで、
水面の乱反射の影響が除かれて、
深く奥底まで見えるんですね。

そういうイメージで、
ググっと深~くに意識を
チューニングしていくわけです。

基本、リーディングするときは
私はいつもこんな感じで
意識を使って、心に映る
様々な直感を受け取っています。

ここまでは、ある程度
テクニック的な部分ではありますね。

そしてさらにここから
内なる神と対話するには
どうするのか。

今まで、多くの方に手ほどきを
してきて感じるのは、神との対話すらも、
テクニックの延長線上で理解して
やり方をマスターしようとする方が多い
ということでした。

通常の人との対話は、
テクニック的なところも
あるのでしょうが、

神との対話は
テクニックですることはできませんし、
メソッドでマスターできるものでは
ありません。

まごころで行うものです。

それは多分に情緒的なもので、
深く心に響くものであります。

赤心で神の前に立った時、
神の御心に映る自分を見て、
自身の在り方を問われるものであり、

神の御心を自身の心に映して、
それを己の生き様に映すこと
でもあります。

この在り様が、
私の理解する神我一如です。

自分軸、他人軸というのがありますが、
他人軸は、他者が自分をどう思うか、
他者と比べて自分がどうか、
という意識です。

一方の自分軸は、根本的には、
自身の心に映した神の御心に照らして
今の自分の在り様がどうなのか、
ということなのだと思います。

信念を強く持つということが
自分軸だと解釈している方も
多いと思いますが、

信念は、結局はマインドの領域のもので
揺らぐこともあるし、折れることも
間違うこともあります。

けれど、
己の心に映した神の御心は、
これは作ったものではありません。

磨き上げた心に
ただ映るものです。

そうした心に、理屈を越えて、
ふと神の真意への理解がやってくる
ときがあるんですね。

自分の心が深まった分だけ、
明かされる秘密ですね。

神と、自分だけの秘密の対話。

よくよく、心の鏡を磨くように。

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