誰かの思い描いた理想像を
生きることと、本当の自分の人生を
生きることは、違います。
誰かの思い描いた理想像とは、
例えば、宗教的な価値観で言う
善人であるとか、
親や先生が求める良い子、良い人、
できる人、好感を持てる人、
あるいは、
会社にとって都合の良い
yes manとか。
一方で、本当の自分の人生とは
どういうものかというと、
私の定義で言えば、
その人自身の魂の願いを生きている
ということになります。
セッションでまずチェックをするのが
この項目なのですが、ハートの声を聞いて
本当に自身の人生を生きようという
概念がある人と、無い人では
やはり違いが大きいように思います。
誰かの理想に少しでも近づけようと
外にばかり意識が向いている人は、
基本的に自分がお留守で、
他人軸です。
自身の本当の気持ちや思い、
魂の願いなど、聞こうという
意識もないし、
ややもすれば、
それらを簡単に犠牲にして、
他人に気に入られる振る舞いを
優先させがちです。
なぜそうしてしまうのかというと、
他人の理想から外れることで、
その人に受け入れられない、
拒絶される、評価されない状況
になることを恐れているからです。
つまり、その人にとって、
それらは自分がこの世界に
生きていても良い大前提の条件なので、
それらを失うことは、
自分がこの世界で生きていけなくなる
恐怖と直結しているのです。
その孤独、悲しみ、心細さ、辛さを
味わうくらいなら、本当の自分を
売り渡すことくらい、何でもない
という選択をしていることになります。
この他人軸を自分軸にシフトさせるには、
これらの感情を自分で引き受ける
必要がどうしてもあります。
自分でそれらを受け止め、統合すれば、
それらを感じても、大丈夫になります。
そうしたら、自分の生殺与奪の権を
他者に握られなくて済みます。
自分の気持ちや思いを大切にして、
本当に表現したい自分を表現し、
やりたくないことを拒否することが
できるのです。
自由と責任は表裏一体のもので、
自分の責任を引き受けるから、
自由になれるのです。
この責任に裏打ちされた自由こそが、
自分軸なのです。
自分に正直に生きている
真の自由人は、魂の願いを知り、
それを体現するような在り方を
しています。
そこに乖離はありません。
けれど、
他人軸で良い人を演じている人は、
本当の自分と、表現している自分に
著しい乖離が起きています。
それが様々なところで
不調和を引き起こし、あらゆる葛藤の
原因になります。
他者の基準を生きるのではなく、
本当の自分の願いを生きると
舵を切った時、
その人の人生は、
そこから大きく変化して行くでしょう。
他者の基準を生きている限りは、
自分自身の人生を本当に生きる喜びは
味わうことができません。
他人軸で生きている限りは、
良いことも悪いことも
誰かのせい、何かのせいと
無意識に責任転嫁をしてしまいやすく、
自分の人生を生きるためのエネルギーは、
基準を作る他人に注がれ、一方で
自分はどんどん無力になっていくのです。
だから、他人軸で生きている人に、
本当にパワフルな人はいませんね。
自分で大地を踏みしめて
生きていないので、
根っこを断ち切られた切り花のように
不安定で、いつも心もとなさを
抱えています。
そういう人にとって責任を取ることは、
恐いことのように思えるかもしれませんが、
本当は、自分自身に生きる力を取り戻す
ことでもあるのです。
もう誰かの顔色を窺いながら生きるのは
こりごりだ！と思えたら、
自分自身の内に湧きおこる
どんな感情もしっかり受け止めて、
力強く、自分で自身の歩む道を
決断していきましょう。
その一歩一歩が、
あなた自身の唯一無二の人生を
創造していきます。
かけがえのないあなたの人生に
祝福を。