学びの段階

ものごとの学び方、関わり方には
人それぞれの段階に応じて
変化して行くものがあります。

ある段階においては、
その受け取り方、学び方は
決して間違いではなく、
それも一つの正解の形ではあるけれど、

段階が変化した時に、
それまでの正解が正解とは言えなくなる
ということがあります。

だから、同じ問いに対しても、
人によって、答え方、導き方が
変わってきます。

たとえば、
大学生に対して、小学生や幼稚園の
子供に出すような課題は出さないし、
そんなものを大学生が意気揚々と説いて
得意顔になるのも、おかしなことです。

反対に、
幼稚園の子供が中学生の解くような
問題を解けなかったり理解できなかった
としても、責められるようなもの
ではありません。

継続的にサポートさせていただいている
クライアントさんのエネルギーを
毎回拝見していて、

数か月前は良い感じで
整っているように見えても、

今回差し出されているものへの
応答の仕方を拝見して、
なんだかとてもそぐわない、
と感じられることがあります。

その方の段階が進んで、
その方自身の人生から、
ものごとに対するより深い理解や
在り方への考察が求められているのに、

本人の認識が追い付いていなかったり、
以前のポジションに執着している
等の場合、そのようズレが
違和感として感じられるようです。

かく言う私自身も、
しばしばそういうズレを経験することがあり、
精神的にどんよりしたり、体に痛みが出たり、
様々な現象が起こって、尻を叩かれる（笑）
ことがありますね。

ある段階での課題をクリアし、
身につけるということは、
次の段階への準備と捉えることも
できます。

それができないと、
次の段階に行こうとしたときに、
困ったことになるとか、
痛い目に遭うとか、
そもそも門前払いになるとかで、

今のうちにこれができるように
なっておけよ、というプログラムを
履修させられているようなものです。

サロンにご縁をいただく方たちも、
人生の困難な時期に出会う方が
ほとんどなのですが、

中には、感情解放ワークの
世界観を知り、自身の感情やものごと
への対処の仕方を学んで数か月後に、
かなり大きな人生の転機を迎える
という方も、結構あります。

今はものごとの流れが速くなっているので、
数か月もないかもしれませんね。

そういう方たちが口々に言うのは、
これを知っておいて良かった
ということです。

知らなかったら、もっと気持ちも混乱して、
自分を保てなかったかもしれません、
とおっしゃいます。

ワークを学んで実践していくと、
ある程度自身の感情に適切に応答できる
ようになるし、

人生からのお知らせで、
深刻な出来事と言うのも少なく
なっていくので、人生はとても
生きやすくはなります。

けれど、必ずしも人間目線で言う嫌なこと、
ネガティブと見えるような出来事が
なくなっていくわけではありません。

受け止められる、対処できる
器が大きく育っていったときに、
初めて出てくる感情もあるし、
深いレベルの、いわゆるカルマ
と呼ばれるようなものも
あるからです。

それは、幼稚園レベルでは
とても対処できなかったことだけれど、
大学生になったからもうできるよね、
と差し出されるようなものです。

それまで、その課題はずっと
自分の中にあったけれど、
待っていてくれたんですね。

人生から差し出されるものは、
実に、その時の本人に
多すぎることも、少なすぎることも、
早すぎることも、遅すぎることもない、
ぴったりのものなのです。

心の準備もなく受け取った側からすれば、
青天の霹靂、理不尽の極みのように
感じられたりもするでしょうが、

人生の真意が本当にわかると、
捉え方も随分変わります。

今、あなたの人生には、
どんなものごとが差し出されていますか。

自分は、何に気付き、応えなければ
いけないのでしょうか。

真摯に自分の人生に向き合って
生きていることへの誇りを
忘れぬように。

あなたの命の歩みに、祝福を。