今年の春頃から、
色々と新しい流れがあって、
日本の伝統文化の粋を学ぶような
流れが起こっていたのですが、
あれから3カ月半で、
さらに沼にはまっていく
ことになりました。
その内の一つは、
なんと観世流の能のお稽古で、
仕舞（しまい）と謡（うたい）
を学ぶことになったのです！
いや～、人生、何が起こるか
ホント、わからんですね～。
能と言えば、もう20年以上前に
一度だけ能の舞台を見たことが
あるのですが、
その時は、興味は昔からあったけれど、
実際に見てみると、あの張り詰めた
空間芸術が当時の私にはまるで
理解できなくて、
すごいのかもしれないけれど、
よくわからない＝退屈だった、
という印象しか持てませんでした。
いやはや、
文化を理解する教養と知性が
全然足りてませんでしたね（汗）
あれから長い年月が経って、
狂言師の茂山千三郎先生が主宰される
和儀（わぎ）に参加したことをきっかけに、
能楽や能舞台というものが
一気に身近になりました。
能舞台というのも、神社なんかでは
よく見かけますが、わざわざ足を運ぶ
という機会もなかなかなかったのが、
一度、体験とは言えあの舞台の上に
立って動いてみると、なかなかに
気付くこと、感じるものが多くあります。
やっと、この空間から何事かを
読み取る感性が育ってきたからこその
流れなんだろうと思います。
和儀は、狂言という伝統文化の中で
伝えられてきた体の使い方、精神を
学んでいくワークショップですが、
こちらも、今月から本格的に
学んでいくことにした中で、
同時進行で能のお稽古も始めるって、
混乱したり荷が重いのではないか？
と思ったりもしましたが、
（構えからして、能と狂言では
基本姿勢が違いますし）
まぁ、人生は短いのだから、
体が動く内に色々やってしまいたい！
という思いもあり、あえて、
目いっぱい欲張ってみることに
しました。
今までの私だったら、取らない選択
だったかもしれませんね。
それほどまでに、この方向に
アクセルをふかしているのも、
能楽（能+狂言）の体の使い方、
発声、意識の使い方などに、
ものすごくピンとくるものが
あったからです。
これまで、ヨガを長く習ってきて、
体の使い方とエネルギーの通り方など
観察してきた目が多少なりとも
あったからこそだと思うのですが、
例えば、あの謡の発声をするには
どこを使うのかとか、仕舞はなぜ
すり足なのかとか、
その必然をたどっていくと、
ものすごく色々見えてくるものが
あるのです。
それが面白くてたまらなくて、
探求心が掻き立てられて
しまったんですね。
まぁ、気楽に長く関わっていければ
と思うのですが、アンテナが向くと、
派生情報もどっと入ってきて、
今はなかなかにエキサイティングな
渦の中にいます。
大人になってからの学びって、
楽しいですね。
子供のころは、毎日が憂鬱になるほど
習い事をたくさん「させられていて」、
そのどれもこれもがちっとも
楽しくありませんでしたし、
身につきもしませんでした。
興味もなく楽しくもないことを
親や学校に強制されることで、
トラウマになるくらいに
辛かったです。
でも、「習わさせられていた」
ピアノもお習字も、さっぱりモノには
なりませんでしたが、
大人になってみれば、
クラシックのコンサートに行きまくったり、
美術館に墨蹟の展覧会を見に行ったり
していて、
その本質の美は、
本当は嫌いじゃなかったんですよね。
そんな自分を、
随分後になってから知ったのでした。
自分の内から湧き出てくる
喜びや探求心が、こんな風に
人生を導いてくれるとき、
人は喜びから成長できますね。
大人なら、
自分の在り方は自分で決められるはず。
誰に言われたからやる、
やらないではなくて、
自分が何にどう関わっていくのか、
主体的に決めましょう。
自分の人生において、
それがどういうものであるのかを
あなた自身が決めて良いのです。
それが、自分軸ですよね。
自分が、この人生に、この世界に、
この宇宙に、この時代に、
周囲の人たちに、この土地に、
いかに向き合っていくのか。
あなたの命が、
クリエイティブな創造性のエネルギーで
満たされますように。