人間というのは、どんなに清く正しく
生きたいと思っても、完全に清廉潔白
でいることは、至難の業だということを
思いました。
もし、自分は人生で一度も
悪いことをしたこともなく、
嘘をついたこともない、
という人がいたなら、
その人は無自覚の大うつけか、
詐欺師、大ウソつきのどちらか
でしょう。
それほどまでに、
言行一致で正直で居るというのは
簡単ではありません。
人は、他人に対して嘘をつくだけでなく、
自分自身に嘘をつくこともしばしば
ありますよね。
そして、自分が自身を裏切って、
嘘をついていることに気づかないことも
あるわけです。
あなたにも、心当たりがありますか?
私がお伝えしている感情解放ワークでは、
何よりも、自分自身の真実を大切に、
正直で居ることを重視しています。
なぜそれが大事かと言うと、
自分に嘘をつくと、エネルギー的にも
歪みと混乱が生じ、その影響が
様々なレベルに不調和を引き起こす
からです。
混乱した状態を調和に戻そうとしたら、
まずやることは、自分自身の真実に
立ち返ることなのです。
たとえそれが、誰かや何かの都合に
合致しないものであったとしても、
真実に立ち返ることのみが
絶望的なまでに混乱している
不調和な状況を、根本的に正していく
唯一の道です。
これ故に、セッションでは、
何が自分にとっての真実なのか、
頭でこねくり回して
訳が分からなくなっているところから、
丁寧に歪み、ズレているところを修正しつつ、
様々な方法でその方の命の願いに
チューニングしていきます。
命の願いや導きは、本人が
どれだけ救いようのない状態に見えようと、
消えるようなものではありません。
ただ、見失い、それを知る感覚が
様々な理由から、断絶することが
あるんですね。
その断たれている感性を取り戻し、
再び自身の道を見つけることが
できるように、その原因を癒したり
調整をかけながら、その感性を
繋ぎ直していきます。
そうすると、ちゃんと
その人自身が自分で導きを感知し、
それに応じた行動をすることが
出来るようになっていきます。
そういう感性が開いてからがスタートで、
毎瞬の自分の選択、行動を導きに照らして
外れていないか問うていくわけです。
導きに聞いているようで、
いつの間にか、常識や世間体など
マインドで判断していることも
あるでしょう。
そういう自分に、気づけるかどうか。
本当に導きを聞けているときの感覚と、
マインドで判断しているときの違いを
明確に識別できるように。
こういうところの違いがわからないと、
本当には導きを聞き、それを
体現するような生き方はできません。
そうして、自分でも知らずに
言い訳をし、向き合うべきことから逃げ、
体(てい)の良い言い訳で自身の不足を隠し、
誤魔化してしまうようになるのです。
ただ、少しでも自分自身の命の願い、
真実、導きといったものに従って
生きているときの感覚がわかるなら、
自分が今、そのように生きていない
ということにも気づけるはずです。
自分が今、向き合うべきものに
不誠実に逃げているのか、
向き合わなければいけないことは
理解しているけれど、腰が引けているとか
背を向けて確信犯で取り合っていないとか、
その時の自分がどういう姿勢で
相対しているのかがわかるような
感性が必須です。
そしてさらに、命の願いを体現していくには、
世間体や常識から外れ、自分の都合とは
かけ離れたことであっても、何よりも
自身の真実を生きる、という決断、
コミットメントが必要なのです。
それが無いと、
軌道修正する動機もないので、
ズレたままの在り方を続けていくでしょう。
それが良いとか悪いとかではなく、
ただ、その人の生き方の選択である
ということなのですが、
世の中は真実を選択する人ばかりではなく、
真実を選んだが故の試練を越えなければ
ならないのなら、嘘で固めた虚像であっても、
今の平穏を選ぶ、という人もいます。
それも一つの生き方ではありますが、
さて、あなたは何をこの人生の
最優先に据えるでしょうか。
この人生の根本に据えるものによって、
あなたの人生は天と地ほども変わるでしょう。
どちらを選んでも、別の意味でそれぞれ
簡単ではない人生になるでしょうが、
磨き上げることで魂を真に充足させる
選択をされますように。