明日24日(水)19時からの
満月のオンライン瞑想会、
まだまだ絶賛募集中です!
ご都合良い方は是非どうぞ。
さて。
私たちは、自分が今どんな気持ちなのか、
わかっているようでわかっていない
ということがあると思います。
悲しいのに、怒っているのに、辛いのに、
嬉しいのに、そんな自分の気持ち自体に
気づいていないこともあるし、
気づいていても、
それを認めずにいることもあります。
そうなっているには
様々な事情があるのでしょうが、
その状態を続けていくと、
「感情の便秘」状態になって、
とても苦しくなったり、
おかしな反応の仕方をしたり
するようになります。
抑圧に抑圧を重ねた感情が、
行き場を失って暴走してしまうんですね。
それが、外に向かうこともあるし、
内に向かって自分を傷つける方向に
出る場合もあります。
真逆の反応の仕方に見えて、
元にあるエネルギーと構図は同じです。
こうした状態を癒していくには、
健全に生きることのできなかった
感情のエネルギーを、
ちゃんと生きられるように
することです。
つまり、なぜその感情を
表現することが出来なかったのか、
というその理由を解決して、
それを生きても大丈夫な状態に
もっていくわけです。
あまりにも強すぎて、
それを生きるにはなかなかに苦しい
というような感情は、
その時の自分が受け止められる分ずつ、
少しずつ段階的に受け止めるように
していくという方法もあります。
少なくとも、無いことにしない、
そういう感情があるのだと
認めてあげることが第一歩です。
それから、どうしてその感情を
表現することを止めているのか、
もし表現してしまったら
どうなってしまうのか、
というのを掘り下げていきます。
昔、誰かにからかわれたとか、
厳しく怒鳴られたとか殴られたとか、
きつく禁止されたとか、
あるいは、
大きすぎる感情のエネルギーに飲み込まれて
気が狂ってしまいそうだとか、
泣き崩れて這い上がれなくなりそうとか、
我を忘れて、
周囲を破壊しつくしてしまいそうとか
傷つけてしまいそうだとか。
人それぞれに理由は違うけれど、
いずれにせよ、そのエネルギーに
飲み込まれない状態で、うまく
受け止めて行く術を身に着けることです。
感情に飲み込まれる人は、
感情の渦に没入していくように
浸りに行くけれど、それだと
統合していくことはできません。
我を忘れて没入するのではなく、
自分の意識を保ったまま、
壁を作らず、他人事にしないで
感情の渦の中心に下りて行きます。
壁を作って分離するとか、
他人事にして第三者目線に
ポジショニングすることで逃げる人も
よくありますが、それもダメです。
ちゃんと、当事者として
分離しない状態でそのエネルギーに触れ、
受け止めて行くことで統合できるのです。
この時大事なのが呼吸で、
分離した心と体と魂を繋ぎ直していきます。
このように書くと難しいようですが、
やってみればその本質はとてもシンプルです。
ただ、私たちはしばしば
真っすぐに受け止めるのではなく、
様々なやり方でどうにかして
この苦しい感情から逃れようとするので、
複雑にこじれるんですね。
心に深い傷を負って、
幸せになることや愛を諦め、
癒えていくこと、愛を取り戻すことを
頑なに拒絶していることもありますが、
本人がそのように閉ざすという
意志を持っている内は、
外部からいかに働きかけようと
開くことは難しいでしょう。
けれど、
自ら開こうと本当に思えたなら、
必ず開くことはできます。
ただ、頭でそうした方が良い
と思うことと、本当にそのように
本心で同意するというのは違う
というところが難しいのです。
とは言え、頭でそう思える、
必要性を認識するというのも
大事な一歩ではありますけれどね。
そこから、頭と本心のズレを
修正していくプロセスが始まります。
本心は、頭の理想に素直に従えるほど
利き分けの良いお利口さんではありません。
そういう心に根気よく寄り添い、
受け止めて行くというのも、
自分の器を育てていく
大切な過程なんですね。
自分の中に抱える様々な矛盾や
パラドックスをどうにかして
一つの方向にまとめ上げていく
その道のりに、
とてもとても、大切なギフトが
詰まっているのです。