これまで、様々なヒーリングテクニックを
学んできたり、潜在意識の書き換えなんかも
結構やって来たけれど、
結局はそのレベルじゃないんだよね、
ということをつらつらと考えていました。
もちろん、それらのテクニックも
使いようによっては有用だし、
ツールとしては、いいと思います。
けれど、所詮ツールはツールであって、
それ以上のものじゃない。
テクニックを教えるコースや
自己啓発セミナーもたくさんありますが、
何を学ぶとしても、学ぶ側の在り様が
出来ていなければ、欲しい答えには
辿り着けません。
正しい答えを得たければ、
正しく問う必要があります。
正しく問うには、正しい問いが
発せられるような在り方を
することです。
そういう在り方が出来れば、
自ずから正しく問い、正しい答えに
辿り着けるでしょう。
何が言いたいのかと言うと、
正しい問いかけが発せられる在り様が
出来ていない状態でいくら
どうやって…と考えたとしても、
答えはやって来ないのです。
だから、在り様を磨き上げることが
大事です。
そんなことを考えたのも、
私自身のある体験からでした。
私はよく、なぜか様々な人から
雰囲気が武士のようだと言われることが
あるのですが、
私自身はそのようになりたいと
思ったこともないし、意識していたことも
ありません。
ただ、ヒーリングを通して自分なりに
心掛けていたことがあって、
たとえば、
セッションで人と向き合う時に、
自分の中で一切の逃げ道を断って、
真剣勝負で向き合うとか、
限界、と思ったところから
あと2歩3歩、持ちこたえてみるとか、
恐がっても良いけれど、
怯んではならないとか、
自分なりに、譲れないところ、
守るべきところをもって
臨んできました。
そういう在り方を積んできた結果、
図らずも武士っぽくなってしまったのかな
と解釈しているのですが、
昔の武士たちが何を心に置いて
生きていたのか、正直歴史に
それほど詳しいわけでもないし、
武家の家柄でもないので
よく知らないものの、
真剣勝負の場において
自分の能力を最も引き出す在り様を
追究して行ったら、
結局、辿り着くところが同じだった、
ということなのではないかな、
と思っています。
だから、必然なんですよね。
本当に自分がそれをやろうと思っていて、
必ず結果を出す、達成する、
と決めていたら、必然的に
答えには到達するのです。
自分が本当に答えに到達したかどうかは、
結果が教えてくれるでしょう。
だから、正しい答えを得たのかどうか、
自分でわからないような
問い方をしていてはいけないのです。
わからない、というのであれば、
まだ答えではないのです。
このことが、人に正解をもらいたがる
在り様の限界を示しています。
そのような人は、
自分でできる限りのことをやってみて、
もうこれ以上、自分ではどうにもならない、
と思うところからあと3歩くらい
努力してみて、
それでもどうしてもダメだ
という段になって初めて
ヒントをもらいに行ったら、
糧になるものも見つけられるかも
知れないですね。
けれども、在り様が出来ている人は、
与えられるよりも前に、
あらゆるところから糧を拾い、
自ら辿り着くでしょう。
何について努力をするのかと言えば、
そのような在り様を身に着けるためです。
自己啓発セミナーなんかでは
よく、マインドセットと言いますが、
概念として学んだだけで
身に付くようなものではないですよね。
自身の奥深い可能性を引き出す
マインドセットをするには、
マインドのレベルからの設定ではダメです。
セットしようとしていることが、
自身の奥深いところに合致しているのかどうか、
よくよく心と体を観察して、微細な抵抗、
ブレ、偽りに気づいていくことです。
そうしたノイズを取り除く、もしくは
そもそもセットしているものがどうなのかを
検証することを通して、
自身の心と体と魂に濁りなく、
真っすぐにエネルギーが通る状態が
体現されます。
答えは、その状態の中に
既に宿ってるんですね。
そうなると、答えからどうやって、
というのが導き出されるというわけです。
だから、マインドレベルで
どうやって…と考えていても、
答えには辿り着けないのです。
伝わるかどうかわからないけれど、
今書ける範囲で思うところ、
書いてみました。