この社会で
人間として生きていくからには、
人間関係の学びを避けることは
できません。
たとえどこかの年齢で無人島で
一人暮らしをするとしても、
ある年齢までは必ず養育者を
必要とするのが人間です。
人とのかかわりをいかに
マスターしていくのか、というのは、
誰にとっても人生の豊かさを決める
重要な要素であると思います。
セッションでも、様々な人間関係を
取り扱いますが、パートナーシップにせよ
家族関係にせよ、職場や友人関係にせよ、
根本は同じです。
自分軸をしっかり立てて、
自身の真の力に繋がり、
自分で自分を支え、自立できる
在り方をすることが大事で、
そのために何をしなければいけないのか、
とうところを一つ一つ整理し、
自立した在り様を確立していきます。
こういう在り方が出来れば、
誰と関わっても引きずられることなく、
適切に気持ちの良い関係性を
築いていくことが出来るでしょう。
自分で自身の責任を引き受けることで、
私たちは自由を手に入れます。
心が自立していて自由だから、
変な駆け引きをしなくても
本心からのニーズを表現し、
自分の本道を生きることが出来ます。
淋しさを誰かに埋めてほしい、
自分のプライドを満たしてほしい、
機嫌よくさせてほしい、
私を安心させてほしい。
こうしたニーズを誰かに満たしてもらおう
とすると、必然的に誰かをコントロール
することにエネルギーを費やすことになり、
相手がうまく満たしてくれなければ、
自分は不幸で欲求不満を募らせます。
コントロールされる相手も、
心地良くは無いでしょうし、
相手も自分に、満たしてやったんだから、
今度は自分のニーズも満たしてほしい、
と求めてくるでしょう。
そして、互いに自分が損をしないように、
いかに相手からより多くのエネルギーを
自分に注がせるかという、互いを貪り合う
ゲームを続けるのです。
そのような、愛に見せかけた取引が
至る所で来る広げられている
この人間社会において、
いかなる下心も取引もない
誠からの言葉や行いに触れたとき、
人はその人の気高さに心を動かされます。
損得を越えて、
本当にその時その人が為すべきことを
純粋に行うということが、
いかに容易いことで無いか、どこかで
私たちは知っているからでしょう。
下心のある行いは、
表面的に良いことの様に見えても、
どこか、すっきりしないものを感じたり、
親切を受け取っても、気が重くなったり
するものです。
それは、見えないレベルで
エネルギー的なコードが絡みついていたり、
その人自身の不足感や罪悪感、
満ち足りていない気持ちのエネルギーが
乗っかって来るからなのです。
つまりそれは、
相手のための行為に見えて、
実はその人自身のための行為なので、
本質的には親切とは言えない
ものなのです。
人間関係を気持ちの良いものにしていくには、
表面だけ見ていてはダメで、
もっと奥深いその人の在り様自体を
見つめる目を養うことが肝要です。
見るべき一番のポイントは、
その人が、自分自身に対して
どのような在り方をしているか、
を見ると良いでしょう。
ちゃんとハートの声を聞いて
そこから行動しているか、
自分自身の真実から言葉を発し、
行動しているか。
自身が為すべきことを知って、
そこから逃げていないか。
自分自身がこれらを大切にし、
実践してマスターできた分だけ、
他者の在り様の段階を見抜く目が
備わっていきます。
頭でこれらを知っても、
実践できていなければ、
他者を見ることはできません。
自分自身がこのように整っていくと、
いかにこじれた人間関係であろうと、
自分に人生において、絡み合った糸を
解いていくことはできます。
全ての根幹が、ここにあるのです。
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