人間は言葉でその概念を理解しますが、
自分の中で定義している概念が、
間違っていたり歪んだりしていて
それが自分を苦しめている
ということがよくあります。
この概念の定義をビリーフとか、
信念とか、思考パターンとか
言ったりしますが、
ブロック解放とか信念書き換えなどの
ヒーリングのテクニックでは、
お馴染みです。
私のセッションでは
それが主ではないのですが、
感情のエネルギーを読んでいくと、
これは明らかに、自分を苦しめる
信念体系をお持ちだな、
と思うようなケースも
ままあります。
たとえば、
異性は自分に苦しみをもたらす存在だ、
結婚は人生の墓場、
お金は苦しみの元、
親の愛は束縛、危険、
愛は人生を狂わせるもの、
働くことは、自分をすり減らし、
自由を奪うこと、
などなど。
こういう信念を持っていると、
結婚したいのに、潜在意識はそれは
人生の墓場に足を突っ込むことと
理解しているので、全力て
抵抗しますし、
お金を得ようとすれば、それは
あらゆる苦しみをもたらすものなので
できる限りお金が無い状態を
キープしようとします。
また、働こうと思えば、
それは地獄の強制労働の如く
自分をすり減らし、自由でなくなる
ことを意味しているので、
働くことが恐ろしく、憂鬱なもの
としかとらえられないのです。
掘り下げてみると、
自分でもびっくりするような
ビリーフが入っていることは
結構あって、
ヤバいヤバい、と思う一方で
なるほど～、と結構腑に落ちたり
するのです。
こういうビリーフが一体どこで
入ったのか、さらに掘り下げてみれば、
幼い頃に親がお金のトラブルで
苦労したとか、
お金持ちだった先祖がそれが故に
骨肉の争いをしていたとか、
親の結婚生活が非常に殺伐としたもので、
自分も辛い目に遭ったとか、
何かしらそのビリーフが刻まれた
出来事があったはずなのです。
何もなく、こういう信念は
形成されませんからね。
ブロック解放系のヒーリングでも、
こういうところはある程度
掘り下げて、癒してビリーフの書き換え
をするわけです。
私のセッションでは、
ビリーフの書き換えというのは
あまりしなくて、
それは何故かというと、
そのビリーフが形成されるに至った
出来事が起こった「種」を回収し、
統合するので、
世界線はこの時点で書き替わり、
その人は、もうそういう過去を
持っていない人になります。
ビジョンの中で、実際に見えている
ストーリーが変化していくんですね。
ですので、信念を書き換える
必要が無いのです。
また、お話をする中で、
今こんな信念が入ってますね、
でも、そういう定義ばかりではなく、
こんな考え方、捉え方、定義も
あるのではないでしょうか？
と提案をしてみて、ご本人が、
そう言えばそうですね、
そちらの方が良いです、
それを選びます、と決めるだけでも
結構するっと書き替わってしまう
こともあります。
この場合は、その周辺の
エネルギーフィールドもチェックして、
ちゃんとその選択がその人の中で
うまく定着しているかを確認し、
調整することもあります。
ビリーフの書き換えについては、
それにまつわる感情の体験が
統合、解消されていないと、
なかなかうまく行くことは
ないでしょう。
私自身、ヒーリングを学んだ
初期の頃にこういうヒーリングを
結構やり込んできましたが、
今にして思えば、
書き換えたビリーフがその人の中で
しっくりと馴染まず、ちぐはぐに
なって余計な混乱をきたしている
ケースも多くあったような気がします。
そういうヒーリングを
必ずしも否定しているというわけでは
ないのですけれどね、
雑なビリーフの継ぎはぎは、
心には負担になることもある
という懸念が私にはあるのです。
もっと自然で、
調和のとれた在り様があるよね、
と自分なりに探究を続けてきて、
今の私のスタイルになりました。
話は大分それてしまいましたが、
ものやことに対する定義が、
自分を不幸にするものになっているのなら、
もっと違った定義を自分で選ぶことは
できるはずです。
お金も、異性も、働くことも、
人生を本当に豊かにするもの、
喜びを循環させる愛の表現、
と定義しても良いのではないでしょうか。
あなたの人生が、
愛と喜びと豊かさで満ちますように。