どれだけ心を尽くした贈り物であろうと、
必ずしもすべての人がそれを
喜んで受け取ってくれるわけでは
ありません。
受け取ることを拒絶されることも
あるし、こちらの意図とは違った
受け取り方をされる場合もあります。
そう考えると、
そこに込められた思いを理解して、
喜び、感謝して受け取ってくださる
方があるというのは、それだけでも
奇跡であり、有難いことだと
つくづく思います。
分かってくれるのが
当たり前ではないし、
感謝してくれるのが当たり前
でもないのです。
相手に何かしら、
自分の思いや気持ちを伝えよう
と思った時に、
自分の側で出来ることには
最善を尽くしたとしても、
自分の手を離れた途端にもうそれは、
相手の領域のものになります。
つまり、そこから先は、
自分にはコントロールできないのです。
どのような結果も、
自分の放ったものの応えとして
受け取るのみです。
それが思うようなものでなかったとしても、
その結果を受け取った時に、
自分の心の内で生じる全てを
謙虚に受け取ることが、
自分にできることでしょう。
思いを込めたものほど、
相手の反応に期待してしまいがちですが、
相手にも相手の状況や事情、背景が
あるのであり、
必ずしも自分の側の要素だけが
その反応の理由ではなかったりも
します。
何か、たまたま気の滅入る出来事
があって、タイミングが悪かった
のかもしれないし、
贈ったものが、その人の
過去のトラウマにつながるような
記憶をトリガーしてしまう
ものだったのかもしれません。
自分の側の至らなさの要因も
ないわけではないかもしれませんが、
その反応は、双方の要素が
複雑に反応し合った結果なのです。
だから、
イタズラに囚われることはないけれど、
もしそこに、自分でも気づいていない
メッセージが差し出されているのなら、
どうか気付かせてほしい、と、
宇宙にポ～ンとリクエストを投げておくと、
思いもしないところから答えが
やってきたりもします。
自分の人生に起こってきたことには、
多かれ少なかれ、何かしら
今の自分に差し出されたメッセージが
あるのでしょう。
なぜその出来事が今起こったのか。
相手は相手、自分は自分、
と切り離すところは切り離して、
見るべきところはしっかり見て、
受け取っていきましょう。
こんな時にも鏡の法則は有効で、
相手が反応したのと同じ種が
自分の中にもあったことに
気付いたり、
その反応の仕方、ものごとの
捉え方が同じだったり、
と言うことに気づくかもしれません。
起こってくる出来事は、
かなりデフォルメされた表現で
示されることが多いので、
最初は受け取り難いかもしれませんが、
よくよく落ち着いて見ていくと、
なるほど、まさに自分は
あの通りのことをしているな、
と納得するでしょう。
そんな風に、日常のあらゆる出来事の中に
学びや成長、変容の糧が転がっています。
残念な出来事は残念なままにしておく
こともできるけれど、どうせなら
転んでもただでは起きない精神で、
何事か掴み取っていけたら良いですね。
そして、人生に起こる素敵なことにも、
また味わいの違ったメッセージが
差し出されてもいます。
自分の贈ったものを深く理解し、喜び、
受け取ってくれた人がいたなら、
そういう存在に出会えたことを
祝福しましょう。
今、私にとってそれは、
私のお伝えするワークやメッセージを
受け取ってくださるみなさんとの
出会いです。
思い返せば、
不安一杯でこの仕事を始める直前のこと、
家族のイベントであるレストランで
食事をしたのですが、食事の最後に
フォーチュンクッキーが出たんですね。
クッキーの中にメッセージが入った
おみくじみたいなものです。
その時のメッセージが、
「これからやろうとしていることに、
多くの人が賛同してくれる」
と言うような内容でした。
本当かな？でも、そうだったら良いな、
と思った記憶があるのですが、
あれから14年、あのメッセージが
まさに実現していることに、
ただただ有難い思いで一杯です。
受け取ってくれる人がいることは、
本当に奇跡ですね。
出会ってくださって、ありがとうございます。
受け取ってくださって、ありがとうございます。
あなたの人生にも、
心が通じる素敵な出会いがありますように。