私がヒーリングの仕事を始めるずっと前、
まだ20代だった頃、色々あって
生きるのがあまりにも辛すぎた時、
オーストラリア在住のあるヒーラーさんの
電話セッションを受けたことがありました。
何度か受けたその方のセッションでは、
その時は何てことなかったのですが、
今思えば、今につながる大切な
メッセージをいくつももらっていました。
あなた、ヒーラー向いてるよ、
と言ってくれたのも、
その方でした。
そんなことを言われても、
当時は本当に生きて息をしてるだけで
いっぱいいっぱいなほど辛かったので、
この人何言ってるんだろう？
って思ったし、
そもそもヒーラーなんてどうやってなるか
知らないし、明日生きてるかどうかも
わからないのに、くらいに思ってました。
それと、当時人知れず仏壇に向かって
ご先祖様たちに感謝の祈りをしていた私に、
あなたのお陰で救われた、という
ご先祖様のメッセージを伝えてくれたのも、
その方だったんですね。
その後、紆余曲折あって
どういうわけか、こんな仕事をするように
なったわけですが、人生って
わからないものですね。
その方には、
未来の私が見えていたのかも
しれません。
当時は今ほどスピリチュアルが
一般的ではなかったし、ましてや
ヒーラー養成講座なんてものが
すぐに見つかるような時代では
ありませんでしたから、
そんな未来像など、その時の自分からは
露ほども想像できませんでした。
そのメッセージをもらってから
実際にヒーリングの仕事を始めるまで、
10年以上はあったの思うのですが、
あのどん底にいた自分の中にも、
ヒーラーとしての種が眠っていたのかな
と思うと、感慨深いものがありますね。
そんなことをふと思ったのも、
様々なクライアントさんたちに
セッションさせていただく中で、
ふと、その方の遠い未来の姿を
感じることがあるからです。
セッションをお受けになる方たちは、
みなさん、何かしらの生き辛さを抱えて
混乱していたり、打ちひしがれ、
底なし沼にはまったような閉塞感と
無力感を抱えていたりします。
ご本人のセルフイメージでも、
輝きや力強さなど、どこかに忘れてきて
しまっているような様子なのですが、
それでも、リーディングをしていくと、
根本的には、そんなに弱っちい方ではないし、
やすやすと潰れるようなエネルギーでも
全然ないのですよね。
むしろ、すごく骨太で芯の強いものを
もっていらしたり、素晴らしい
リーダーシップを持って人を導いていくような
力強さやカリスマ性を秘めているのが
見て取れたりするのです。
幾重にも重なる時空間の領域に触れると、
様々な人生の記憶が重なって見えることは
よくあるのですが、
中でも、魂の壮大な計画のようなものの
片鱗に触れることがあって、
あぁ、この方はずっと未来に、
今度は人を励まし、導いていく人に
なるんだな、というビジョンを
感じることがあるのです。
今はまだそこに至る途上で、
様々な経験を積んでいる段階なんだと、
まるで種に刻まれた未来の可能性を
知らされるような、何とも言えず、
神聖な気持ちになります。
私たちの命には、誰しも
神聖な計画が刻まれていて、
この一瞬一瞬が、その永遠の愛の表れ
なんですね。
限定された意識でその渦中にいる時は
地獄のように感じていても、
やがてあらゆる体験が昇華され、
壮大な計画はしかるべく成就されるのです。
全ては愛だと言うけれど、
それは頭でわかった気になって
念仏のようにそれを唱えていても
意味の無いことだし、
理屈を越えてそのことに触れた人には、
それ以外に言い表しようもない
圧倒的な愛なのだけれど、
全ての命はみな、
七転八倒しながら、
そこに向かって駆け抜けている。
そんな気がしています。
あなたの今日、この一瞬に
神聖な愛が溢れますように。