ものごとが思うように進まない時、
不安になったりやきもきしたり、
焦ったりプレッシャーを感じたり
するものです。
やるだけのことをやったら、
あとは天にお任せをして
ゆったり構えられれば良いのですが、
私自身はまだ、
それができるときもあるし、
できないときもあります。
どういうときにできないのかな、
と思うと、こうで在らればならない、
と自分が自分に課した明確なライン
があって、それが危うくなるようなとき、
心がすごくザワザワします。
なぜそのようなラインを課すのかというと、
現実的に色々支障が出てくるというのも
あるのですが、
根本的には、無力感や生存を脅かされる恐怖
故だと思います。
だから、そのラインが脅かされる時、
そうした感情が噴出してくるわけです。
こういう状態になってしまうと、
その恐怖感に煽られて、
魂の奥深い導きはかき消されてしまいます。
ということは、
ものごとが思うように進まない
状況に在っても、導きにしっかり
繋がっているためには、
これらの恐れに煽られても
しっかり収めて導きに意識を
向け続けることのできる力が
必要なのです。
人それぞれに、
そうした恐れの弱点というのがあり、
それが煽られると、もう冷静でいられなくなる
動揺のツボがあります。
これをマスターすることが大事なんですね。
誰しも、弱点を突かれて軸を失い、
我を見失って混乱することは
あると思います。
でも肝心なのは、そういう状態から
いかに体勢を立て直して状況把握し、
導きに応答できる状態まで持って行くか
なんですよね。
リアルタイムでそういうことができれば
ベストですが、必ずしもリアルタイム
でなくても、後から気付いてでも
収拾できれば良いわけなので、
少し落ち着いた状況で
じっくりワークしてみるのもアリ
だと思います。
恐れに飲み込まれている時は
全ての道が閉ざされたように
感じたりします。
実際にはそうではないのに、
自分が取れる選択肢としては、
無いように見えてしまうんですね。
息を詰め、ギューッと体を縮こませて
固くなって可能性を自ら閉じてしまうのです。
その渦中で、気づくことです。
あぁ、自分はこれを恐がっているのだな、と。
その恐れは、今生のいつぞやに味わったもの
かもしれないし、または魂に刻まれた
別の人生の、ある場面の感覚かもしれません。
あるいは、
先祖から受け継がれた感覚の記憶
ということもあったりします。
いずれにせよ、いくつもの人生のある場面で、
繰り返し同じ感覚に恐れおののき、
うまく機能できなかった原因が
ここにあるわけです。
自分がそう感じているというのと、
現実がこのようである、というのは
別の話ですし、それは必ずしも
一致しません。
けれども、私たちが体験するのは、
あくまで自分が感じた通りの現実なのです。
ということは、自分の感じ方を変えれば、
現実は変わるということを意味しています。
現実に被さっている、
過去の体験の感じ方のフィルターを
クリアにすれば良いわけですね。
ものによって、
割と簡単に外れるのもあるし、
相当に根深く強固なものもありますが、
掘り下げ掘り下げしていくと、
それらにどんな由来があって、
自分の人生の様々な場面で無意識に
それが影響していたのだとわかるでしょう。
頭ではわかっているのに、
どうしても抗えない不安と恐怖の
理由がわかると、その影響力も
ふっと緩んでいきます。
そうして、完全にそのエネルギーを
統合できると、その呪縛から
解き放たれていきます。
自分を縛る呪縛には色々ありますが、
根本的に、その呪縛に効力を与えているのは、
他でもない、自分です。
統合は、それに力を与えるのを止めて、
自分に取り戻すプロセスでもあるんですね。
深く自分を知り、
導きに根を張れる自分で在るように。