自分に何が出来て何ができないのか、
分かっているのは、とても大事なこと
だと私は思っています。
私はあまり、パッと見て
何かが見えるという能力はなくて、
その方のエネルギーをじ~っと読み取り、
様々なやり取りをしていく中で、
その方の現在の状態を知り、
本来の状態から乖離したところを読み取って、
指し示された、これからその方が
向かうべき方向性に軌道修正や調整を
かけていく、というセッションのやり方を
主にしています。
だから、
多くの方がスピリチュアルなセッションに
抱いているらしい、ぱっと守護霊さんとか
オーラとか未来が瞬時に見える、
という類の能力ではないので、
そういうのが見えるんですか?
と聞かれると、ここまではわかるけれど、
ここから先はわからないですね、
という具合にお伝えしています。
たとえば、
その方のガイドさんからメッセージを
もらうことはありますが、姿形が
ハッキリ見えることは少なくて、
でも男性で筋肉ゴリゴリのごっつい人
みたいですとか、おじいちゃんみたいな
雰囲気で、結構スパルタ系の厳しい
アドバイスを言ってくる人ですね~、
といった具合に雰囲気、気配くらいは
わかるとか。
スピリチュアルな分野のことは
何分、肉眼で確認できるようなもの
ではないことが多いので、
自分にとって、その人にとって
それが腑に落ちることなのかどうか、
というところが唯一と言っていい
有効性への手掛かりです。
他の人にとっては何ら意味を成さない
ことでも、その人にとっては
ものすごく重要な意味を心の内に
鮮やかに浮かび上がらせることもあるし、
私が読み取っている情報をお伝えして、
その方の様々な感覚とすり合わせて
行く中で、サインの導く先が
やっと意味のあるものとして
見えてくるときもあります。
さくさくと読み込んでいけるときもあるし、
何だか靄のようなものがかかっていて、
杳としてその先が全く読み取れない
というときもあります。
けれどそれはそれで、その状態自体が
ある可能性の手掛かりになるので、
様々な可能性をチェックしながら
別のアプローチをしていったりもします。
サイキックな能力も、
人によってものすごく個性があって、
同じものをリーディングしても、
読み取っている領域や受け取り方は
人それぞれです。
得意、不得意もあるし、
未熟だったり熟達していたり
ということもあります。
サイキッカー自身のマインドの
フィルターもあるし、
アプローチの癖もありますね。
そういうのが受け取り手に
フィットするかどうかという
相性の問題もあるので、
高名で能力のある人のセッションでも、
それが必ずしも自分にフィットするか
というと、そうでもないことも
多々あったりします。
だから、自分に合った人と出会うことは、
すごく大事ですね。
能力者も万能ではありません。
自分にはわからないことだから、
言われたらそうなのかな?と
鵜呑みにするのは危険です。
変に妄信しないで、自分の感覚を
良く研ぎ澄ませて、安心感を感じる
良識ある人を選ぶと良いでしょう。
能力云々の前に、
人の道をきちんと歩んでいるのかどうか
というのは最低限かな、と
私は思うのですが、
なぜか華々しい能力やパワーに
圧倒され、目がくらんで
痛い目を見る人が後を絶たないのも
この業界の闇の深さです。
スピリチュアルというのは、
本来人間にナチュラルに備わっている
霊性の領域のことで、
これをその業界の闇と安直に同一視して
見る向きがあるのは非常に残念なこと
だと思います。
この業界に闇があるのは確かだけれど、
人間として大切な霊性は無いことにしないで
大事にしていっていただきたいな、
と切に願う次第です。