セッションで、
よく様々な物や土地との相性などを
リーディングしてほしいと依頼
されることがあるのですが、
そのご質問の本質が、
相性云々以前のところの問題だな~
と思うことがよくあります。
いずれにせよ、
その物や土地と関わることによって、
より良くなっていきたいという
意図のことだと思うのですが、
基本的に、こういうことは
その方がご自身のハートに聞いてみて、
どんな感じがするか、チェックしてみたら
大体わかることです。
けれど、それを誰かに聞かなければ
いけないということは、
ハートの声がうまく取れない状態に
なっているか、そもそもハートに
聞いていないかのどちらかでしょう。
その物を持ったりその土地に行くと
イメージしたときに、
心が軽く、嬉しく感じるのなら、
goサインなのだろうし、
恐くなったり気が重くなったり、
良い気持ちにならないのなら、
持つ必要はないし、行く必要も
ないのだと思います。
単純なことです。
にもかかわらず、なぜそこで
迷いが生じているのか、
というところが問題です。
人に強く勧められていて断りづらいのか、
損をしてしまいそうで不安なのか、
悪いことが起こりそうで恐いのか、
判断に絡む要因を整理してみましょう。
自分のハートがnoと言っているのに
断れないのはなぜなのか。
自分の心が晴れやかにするために、
出来ることはないのか、
考えてみたらどうでしょう。
損をしてしまうのが嫌なのなら、
その損は自分でリカバリーできるのか。
得をするならどの程度が見込めるのか。
その目算はどの程度信頼できるのか。
同じ投資(お金でなくても)で、
他に方法はないのか。
悪いことが起こりそうという不安は
どこからくるのか。それは
対処できないものなのか。
判断を狂わせる要因を明らかにし、
自分が本当は何に引っかかっているのか、
明確にしたら、もっとシンプルに
ハートの声を聞けるのではないでしょうか。
この辺りがごちゃごちゃしている人は、
しばしば趣旨のズレた質問の仕方を
してくる傾向がありますね。
物を持つにしても、土地に行くにしても、
何のためにそれをするのでしょう?
何となく良さそうだから、ではなく、
もっと突っ込んで掘り下げてみると、
その行為自体に、良いパワーが
宿るような気がします。
損得勘定や恐れ、執着が絡むと、
とかく人はハートの声を聞きづらく
なります。
色々な打算でマインドに囚われてしまって
訳が分からなくなってしまうんですね。
たとえ損と思えることであっても、
ハートがnoと言うのなら、
必ずそれに従おう、とコミット
できていないと、欲に引っ張られて
ハートの声を塞いでしまいます。
執着の奥には恐れがありますが、
ちゃんとワークしてクリアにしてから
再度向き合うと、そもそも必要なかったとか
本当に必要であれば、明らかに
良いハートの感触が取れるでしょう。
日頃自分に向き合うことを
実践されている方なら人に聞く前に、
少なくともこのくらいまでは
ご自身で問い、ハートに聞けると
良いですね。
なぜ私がここまで言うのかというと、
あくまで人によってなのですが、
自分のハートに聞く段階をすっ飛ばして
いつでも他者に意見を聞くことを
常習しているその在り方が、
依存的だからです。
自分で判断し、結論を出すために
何が必要なのか、わかっていない。
自分がどこまでできて、
何ができていないのかを知り、
全部丸投げではなくて、
出来ていないところをサポートしてもらう
というのが健全なんじゃないかな、
と思います。
できないのに一人で抱え込むのも違うし、
既に十分に自分でできることを
いつまでもできない認識のまま、
子供のように他者に依存するのも
幼稚園に通う大人のようで、
何だかそぐわない気がします。
試行錯誤の果てにうまくいかなくて
ヒントをもらうという姿勢と、
最初から丸投げの姿勢では、
吸収力も違うのは自明です。
ある部分については
自分でどんどんできるのに、
ある部分では、途端に依存的になる
というケースも良くありますが、
そういうところほど、
心の弱さがトリガーされているわけで、
注意して見ていくところですね。