お金に関する問題を抱えている方は
少なく無いですが、その原因が
どこにあるのかは人それぞれで、
かつ複数あることが多いです。
幼少期の体験にあることもあるし、
ご先祖様関係や過去世だったり、
今住んでいる家や土地からの影響
というケースもあったりします。
ピンポイントでその対処がヒットすれば
一気に問題も解けていくことも
あるのでしょうが、
実際は、
これまでの在り方の積み重ねで
この今が在るわけなので、
根深いものに関しては、根気強く
自分に向き合い続けて行けるかが
大事なんじゃないかな、と思います。
そういう点は、
どんなテーマであっても
共通するところではありますね。
先日も、あるセッションで、
家族には気前よくお金を使えるのに
自分のためにお金を使うことが
なかなか許せないというケースがあって、
掘り下げていくと、
意外な理由が出てきてなるほど、
と思いました。
詳しくは書けないのですが、
最初は時代背景からくる、
幼少期の体験によるものかと
思ったのですが、どうやら
そればかりでもないようでした。
このときは、根底にあったのは
その人自身の無力感や無価値感
だったので、その辺りを丁寧に癒したら
ちゃんと自分のためにお金を
使えるようになっていかれました。
お金には、パワーや自尊心のテーマが
結構絡んでいるな、と思います。
また、お金が無いこと、無くなることへの
恐怖感が強い方で、ご先祖様の影響が
大きいな、と感じた方には
セッションの中で、ご先祖様のヒーリングを
することもよくあります。
ご先祖様たちが味わった
お金が無いことのひもじさ、惨めさ、
悲しみ、悔しさ、恨み、絶望など、
暗いところで打ちひしがれ、
膝を抱えていたり、茫然と、
途方に暮れていたりする姿に
癒しを送ったりします。
ときには、お金にまつわる
かなりキツい因縁のストーリーが
出てくることもあるのですが、
そういう出来事が起こってしまうのも、
人の心の弱さであり、荒れ狂う
自身の感情にうまく対処できなかった、
というところが根本原因だったりします。
だから、どんな絶望的に見える問題も、
結局はこうしたネガティブな感情に
どこまで触れ、統合できるかが
カギになるのですが、
そこに向き合うだけの精神的な土台が
本人にあるのかどうか、というのが
結構ネックになってきます。
これはとても言いづらいところ
ではあるのですが、そういう意味で、
私のセッションはすべての人に有効で
万能であるとは言えないのです。
ヒーリングは、
受け手と働き手の共同創造ですので、
手法自体の相性もありますし、
ヒーラーとヒ―リーの相性もあります。
そしてまた、タイミングもありますよね。
苦難の最中に在るときは、
自らが置かれた状況を嘆いたり恨んだり
してしまいがちですが、
本当にその状況に向き合い、
自分自身を深く見ていくことができたなら、
その状況は紛れもなく、自分自身を磨き、
高めるために最高最善の状況設定なのだと
わかるでしょう。
自分を責め苛む最悪の条件だと
思っていたことが、後になって
それこそが最強の武器となる感性を作る
これ以上ない環境だった、
ということもあるし、
魂の歴史の中で、何度も何度も
失敗してきたチャレンジを
満を持して取り組んでいる最中
ということもあります。
ものごとの見方は一面のみではありません。
負の側面の被害者になるだけではなく、
置かれた状況、与えられたものによって、
自分が何を得ているか、得られるか
というところも見ていきましょう。
すると、その状況は自分に対する罰とか、
呪わしい責め苦なのではなく、
ただひたすら恩寵であったと
気づくときが来るでしょう。
自分が本当に恐れ、目を背けているものは
何なのか。しっかりと向き合えた先に
新たな可能性が開いてくるのです。