日頃、何か行動することについて
考えることは多いのですが、
何をやらないようにするか、
止めるかを決めることも、
実は結構大事なことだと思いました。
これまでは、多少違和感を感じても
そこから自分なりに何か新しい可能性を
引き出してみたいと思って
取り敢えずやってみるという選択を
していました。
けれども最近、ある出来事をきっかけに
もうそういう選択は止めよう、と
すっぱりと線を引くことにしました。
結局、取り組んでもあまり良い結果に
至ったことがないので、だったら
最初から関わらない方が、
余計なモヤモヤを抱えずに済む
と判断したからです。
そうすることによるデメリットも
あるにはあるのですが、
やったことによる不愉快な感情を
感じるのはもうこりごりという
思いの方が強かったんですね。
そういうところからの決断だったので、
実際にそれを実行してからも、
どこかそれは逃げではなかったか、
という後ろめたさが残りました。
頭では、いや、こうした方が、
やった後の不快感よりは良かったはず、
などと自分を納得させていましたが、
これではどちらに転んでも
結局気持ちは晴れません。
ということで、
ワークしてみることにしました。
後ろめたさというのは、
自分が何か果たしていない責任がある
というサインです。
では、それが何なのか。
一つは、不愉快な出来事を
まだ昇華させていなかったこと。
そのために、次にやってきた出来事を、
転換させるだけの器になれなかった。
本当は、対処できるはずの事案では
なかったのか、という未練があるのでした。
きっかけになった出来事が起こった後、
これは鏡だと分かってはいましたが、
頭の理解では統合には至らないと
自分でも常々言っているのに、
それ以上を見ようとしていませんでした。
そして、その後にやってきた出来事も、
エッセンスを突き詰めて見れば、
結局は同じメッセージだったことに
気づきました。
責任転嫁なんですね。
自分で選んでいる在り方なのに、
当然のように他者に責任があるかのように
責め立ててくる恨みがましさに、
心の底から腹を立てていたのでした。
けれども、
私は自分の怒りをはぐらかしていたので、
鏡に映った、その醜い自分の姿に
気づくことが出来ず、
責任範囲の認識の間違いを
修正できていなかったんですね。
なぜそれを責任転嫁するのかと言えば、
私にはできないと思っているからです。
そんな力はないし、やり方もわからない。
だから私に責任はなく、
あなたがやってくれないと。
それが当たり前の真実だと
思っているから質が悪いです。
やり方もわからないしできないことを
自分で何とかしなければならないし、
誰にも助けてもらえないとなったときに
浮上してくるのは絶望感や
息が詰まる感じでした。
この感覚、ものすごく久しぶりですが、
前職で私が心身ともにクラッシュした
直前の感覚と同じでした。
まだこんなところに残ってたんだ～！
とすごくびっくりしましたが、
そう言えばこれはお迎えに行ったことが
無いので当たり前と言えば当り前。
それにしても、ここに繋がっているとは
想像もしていませんでした。
やっぱり、日々のお知らせは
ちゃんと見るべきですね。
あの時も私は
限界をはるかに越えた苦しさの中、
自分でこの状況に対処することが出来ず、
誰かに助けてもらうことを願っていました。
仕事や人間関係に未練があったのと、
何を優先しなければいけなかったのか
判断がまるでできず、自分で動ける
時期を逸してしまったが故の結果でした。
残すべきもの、捨てるべきものの判断が
未練によって狂わされているというのは、
最初の命題に重なってきて、
このテーマは何重にも相似形になりながら
ループしていることが見えてきました。
このままでは、未練によって
塗炭の苦しみを味わう種が残り続ける
ことになります。
私の言葉で未練とは何かを今
再定義するとするならば、それは
誤った希望という名の幻想
とでも表現できるでしょうか。
可能性は皆無なのに、あるように見てしまう。
そこにも意味がある、と思ってしまう。
自分自身への冷徹な考察が
抜け落ちていているから状況分析を誤り、
間違った結論を出してしまう。
どれだけ努力しても至らない、
能力の限界があるということを
認めてはいけないと思っていた。
それは、呪うべき惰性なのではなく、
祝福すべき個性だと認め、
それを生かす生き方をしようと思います。
そうすれば、もう自分の選択に
後ろめたさはなくなりますし、
自分の輪郭がよりはっきりと見えてきて、
責任転嫁をしなくて済むようになります。
もう、自分にあんな苦しい思いを
させなくて済むという安堵も。
思いのほか、深い気づきが得られました。
長くなったのでこの辺で。