先日、永青文庫で開催中の
【揃い踏み 細川の名刀たち】を
見に行ってきました。
（画像はネットからお借りしました）
はい、また刀剣類です（＾＾）
今回は国宝が４口も出展されており、
規模は大きくないものの、
内容としてはなかなかの充実ぶり
でありました。
刀剣類はド素人なので、
刃文がどうとか、地金が云々など
よくわからないですし、敢えて
それを勉強しようとも思わないのですが、
自分なりに見ていくと、
作品自体の美しさもさることながら、
それらが人の体にどう働くのかとか、
エネルギー的な気づきも多いので、
すごく勉強になります。
というわけで、自分の覚書の意味も込めて
つらつらと気づきを綴っていこうと思います。
今回の作品群の中でひときわ目を引いたのは、
国宝「刀 金象嵌銘 光忠 光徳（花押）
生駒讃岐守所持（生駒光忠）」でした。
刀文の美しさ、全体の姿の華やかさも
群を抜いていましたが、何よりも
放たれるエネルギーの厚み、広がりが
圧倒的だったんですね。
他の作品も素晴らしいのですが、
こんなエネルギーを放つ作品は
そう見たことが無いなぁと、
大して数も見てないですが、
そんな私でも格の違いがわかるくらいに
素晴らしかったです。
私が刀剣類を見るときは、
細部も一応見ますが、離れて見たときに
姿から出ているエネルギーと、
自分がもしこれを構えてみたらどうだろう、
とイメージしたとき、自身の体と作品自体に
起こる変化、響き方の感触などを見ています。
で、この作品に関しては、
放たれるエネルギーのスペクトルが
非常に広いんですね。
そして、意識の使いようによっては、
多分かなり深いレベルまで届くような
性質があるように感じました。
エネルギーの重厚さ、ボリュームもあって、
一振りしたら、遠くまでひゅん！と
エネルギーが届きそうな感じもします。
他の作品では、
それほどエネルギーのスペクトルは
広くないけれど、鋭く密度の高い
エネルギーを放つものもあります。
こういう作品は、方向性を強く持つので、
それを支える肚がしっかりしてないと、
ブレブレになって扱えないような
気がします。
（日本刀なんて触ったこともないので、
あくまでエネルギー的にね）
この「光忠 光徳」も、当然それを支える
肚は必要ですが、そういう作品とは
ちょっと違った肚の使い方に
なるんじゃないかという気もしました。
そんなことを考えていると、
刀もお数珠と一緒だな、と
ふと感じました。
私は普段セッションのとき、
そわかさんに作っていただいた
天竺菩提樹のお数珠をかけています。
この天竺菩提樹という素材は、
エネルギーのスペクトルが非常に繊細で、
これをかけてヒーリングをすると、
とても深いレベルにエネルギーが
届きます。
紫檀や金剛菩提樹ではこういう感じ
にはなりません。
ただ一方で、深くエネルギーが入る
ということは、それだけ深く
被ってしまうものもあるわけで、
そういう領域で相手のエネルギーに触れて
対処できる諸々の力を整えないと、
アイテムの力がすごいからと言っても、
却って自分にかかる負荷に耐えきれずに
バランスを崩すこともあります。
だから、決して万人向けではない
アイテムだと思います。
話は戻って、この「光忠 光徳」も、
それと似たような性質がありそうで、
とても興味深かったです。
たっぷりと目の保養をして帰宅し、
またつらつらと考え事をしていると、
自分の中心とアイテムの中心を重ねる
ということが思い浮かびました。
自分の中心というのは
自分という存在そのものの中心の意味で、
肉体の物理的な重心のことではありません。
最近、自分の中心をさらに深くして、
そこに肉体の重心を乗せ、体の力を抜く、
ということを意識していました。
刀を見ていて、
刀にも（重心ではなく）中心があるだろうか、
と思い至り、改めてその視点で見てみると、
何だかそれはありそうでした。
それから、
刀の中心と自分の中心を重ねてみると、
何とも表現のしようのない
エネルギーの化学変化を起こして
通っていく感じがしました。
刀って、すごいアイテムですね。
ふと、中心があるのは刀だけではない。
全ての物に、中心があるだろうか、
と思い、またそれを見てみると、
どうやらあるようでした。
「物」だけではなく、
「事」にもあるだろうか
と思ってこれもまた見てみると、
それもまたありそうでした。
中心を捉えて重ね合わせてみることは、
色々な可能性を秘めていそうです。
刀を探求して、また面白い気づきを
得てしまいました。