ものごとは万事、塞翁が馬。
一見、ラッキーと思えることが、
実は不幸の始まりということもあるし、
反対に、最悪の不幸と思えたことが、
最上の幸福につながっていたりします。
私にとっては、
天職だと思っていた新聞編集の仕事を
心身を壊して諦めざるを得なくなったことが
今の仕事に繋がっているし、
目覚めたマスターである
レナード・ジェイコブソンの教えを
すんなり受け入れられず、挫折したことから
今お伝えしている感情解放ワークが
生まれたし、
リーディングも、
ビジョンは最初からよく見えていたけれど
自分の見ているものに自信が無く、
迷いが多かったが故に別の感覚を開き、
ビジョンでは読み取れないような領域を
読めるようになったし、
今の私につながるあれもこれも、
すんなりうまくいかなかったからこそ、
得たものでした。
そしてそれらはみな、
うまく行っていたら
絶対選ばなかった道であり、
生まれなかったものなのです。
私たちはみな、
自分の中にダイヤモンドの原石を
持って生まれてきています。
けれど、
ダイヤモンドは磨かなければ光りません。
自分の中の可能性は、
そのままでは見つけられないし、
見つけても、とても価値あるものには
見えないので、捨てておくか、
ややもすれば厄介ものとして
邪険にしてしまうでしょう。
だからこそ、人生は否応なく、
その可能性を手に取らせ、
大変な思いをして磨かせるんですね。
これこそが、
この人生を生きるためのお前の武器なのだ。
それが自分を生きる道なのだと
あらゆる逃げ道を断たせて、
追い込んでいきます。
だから、
不幸と思えることから逃げていたら、
自分の中に埋もれたダイヤモンドも
見つけられず、
本当の自分の力を発揮して
自分の人生をいきることが
できないんですね。
やりたいことが見つからないとか、
自身の不運を嘆いている場合ではありません。
下手な小細工に逃げないで、
自身のあらゆる力を振り絞って、
正面突破で行くこと。
苦しい時に逃げると、
大体、ロクなことがありませんからね。
自分自身に正直に、
後ろめたいことはしないように。
良心に恥ずべきことは決してせず、
不器用でも、胸を張って生きること。
今の時代は、誇りを持って生きるという
価値観が薄れて久しい感がありますが、
誇りを失った人間は、どう誤魔化しても、
精神がぐずぐずに崩れていきます。
逃げた自分、卑怯なことをした自分を、
誰が言うよりも、自分自身が許せないんですね。
そういう後ろめたさを埋めるために、
延々と誤魔化しのネガティブスパイラルに
はまっていくのです。
何が自分にとって心に一本、
筋を通した清々しい誇りになるのか、
誰に教えられるまでもなく、
あなたのハートは知っているでしょう。
今を生きる子供たちにも、
誇りある生き方という価値観を
教えてあげたいですね。
そうすれば彼らは、
今自分がどう振舞うべきなのか、
どういう選択をして、生きて行くのか、
何を退けるべきで、何を励ますべきか、
自分でわかるでしょう。
ダイヤモンドの原石を磨くことは、
自分を信頼し、自分自身に誇りを持つこと
に繋がっていきます。
その輝きを目にすることは、
自分から逃げなかったことの証であり、
正しく生きてきた努力の結晶なのです。
そういう輝きこそが、
人々の心を真に励ます希望となり、
暗闇で人として生きて行く道を示す
灯となるでしょう。
何か特別で、奇抜なことをする必要は
ありません。
淡々と、自分の人生に差し出されたものに
真摯に対峙し、忍耐強く対話を重ね、
創意工夫することを楽しみましょう。
そうしていくと、それが自然に
あなただけのオリジナルの、
唯一無二の道になります。
特別なものになることに、
必死になる必要はないのです。
私たちは、どうやっても
誰かと同じにはなれないのですから。
自分の道を信頼して、
安心して自分自身で在りましょう。
あなたの人生が、
愛と喜びで満ちますように。