聞きたくない言葉って、
ホント、聞こえなくなるんですね~!
って、最近セッションをお受けになられた
クライアントさんに、立て続けに
そう言われました。
はいはい、そうなんですよ~(^^;
誘導していて、直前までは
普通に受け答えされているのに、
核心に近づいた瞬間、
ふっと意識が落ちてるとか、
聞いてはいるのだけれど、
言語として理解できなくなるとか、
よくあります。笑
私の方でも、その方の意識状態を
リーディングしたり、様子を見ながら、
意識が落ちてるな、と感じたときは
途中でお声かけしたりするのですが、
そういうときは、決まって
すごく抵抗が強い時なのです。
決して、ランチの後でお腹がいっぱいで
眠くなった、というわけでは
ないのですね。
私自身も、ずっと以前、
レナードのセミナーに参加していた時、
彼が丁度、神に関することを話している
部分だけ、すっぽりと記憶になかった
ということがありました。
後で一緒に参加していた友人に、
あの時何を話していたのかと確認したら、
確かに聞いていたはずの内容なのに、
意識から消されたようになっていたのです。
その話の前後はきれいに残っているのに、
不思議だな~と思いました。
当時はまだ私の中で、神への恨みが
強く残っていた時だったので、
潜在意識が聞きたくない!!!と
耳を塞いだのでしょう。
こういうことが自動的に起こるので、
人間の意識って本当に面白いですよね。
このように、それに触れることを
拒否している部分は、認識からすっぽりと
抜け落ちるんですね。
これが意識の死角です。
全くそれが捉えられなくなるケースもあるし、
歪んで捉えられるというケースもあります。
後者の方がいわゆる、認知の歪み
と言われるものになるのでしょうが、
どれだけ気を付けたりワークをしたとしても、
誰にでも多かれ少なかれ、
あるものだと思います。
これらを無くすことは不可能だとしても、
セッションをさせて頂くヒーラーは、
できる限りこうしたものが少ない方が
良いに越したことはありません。
というのは、掘り下げをしていても、
自分が見ることを拒否したものは、
認識できないので、
クライアントさんの中にそういうものが
あったとしても、無意識にもそれを
避ける流れのセッションになってしまう
からです。
また、全く認識できないわけではなかった
としても、自分がそれを統合できていなければ、
それに触れることは恐くてできませんし、
ましてクライアントさんをきちんと
統合に向けて導いていくことなど
できません。
だから、ヒーラーはどれだけ
自身の触れたくないものに向き合い、
統合してきたか、がとても大事なのです。
一方で、ヒーリングをお受けになる方
からすると、ヒーラーに指摘されても、
自分の中にそれを見ることが出来ない
ということも、しばしばあります。
その場合は、指摘されたものを
もし受け入れたとしたら、と思ってみて、
自分の中で頭ではないところで
湧き上がる抵抗感が無いかどうかを
確かめてみてください。
まぁ、そんなものもあるよね、
と抵抗なく受け取れれば良いのですが、
もしそんな自分が居たら、受け入れがたい
と思うのであれば、
自分の中にそれがある可能性が高い
と言えるでしょう。
そして、その人の現実には、
その要素をものすごく拡大したような
人がいて、その人の心を日々、
かき乱しているかもしれません。
解放ワークにとっては
厄介な心の働きと言えますが、
そうやって自分の心を守っている
とも言えます。
これを解除しようと思うなら、
そんな風に守らなくても、
大丈夫な自分でなければなりません。
具体的にそれがどういうことかと言うと、
逃げてきた、味わいたくない感情や感覚を
しっかり引き受けることです。
気が狂いそうなほどの怒りや憎しみ、
胸が張り裂けそうな悲しみ、
体の芯が凍り付くような淋しさ、孤独、
体がバラバラになるような喪失感、
二度と這い上がれないかと思える絶望感や
立ち上がる気力もない喪失感など。
心も痛かったでしょうし、
体も痛かったでしょう。
そういう、最も心が弱くなっているのに、
切り離して置いてきてしまった
自分の一部を、お迎えに行くんですね。
こういうことをしていくと、
心の死角、認知の歪みは解消されていきます。
そして、失っていた命の全体性を取り戻し、
のびのびと本来の自分を生きるように
なっていくんですね。