最近、YouTubeを見ていると、
やたらと副業のCMが入ってきて、
その勧誘の文言がなかなか面白かったので、
気楽に思うところ、書いてみます。
それが人助けビジネスというヤツで、
日頃人から相談されやすい
聞き上手なあなたにぴったりの
お仕事です、みたいな謳い文句。
人を助けてお金をもらえる
というところも、アピールポイント
のようでした。
実際クリックしたことが無いので、
どんなビジネスに勧誘しているのか
わからないのですが、
カウンセラー養成講座とか、
そういう系に講座に申し込ませる
感じなのかな？と想像しました。
こんな文言で、一体どれだけの人が
私に向いてるかも？やってみようかな？
と思うのか興味あるところ
ではありますが、
仮にそういう職業に誘っているのだとしたら、
こういう動機でもし仕事を始めたら、
多分その人は５年は残らないだろうな、
と思いました。
３年でも難しいかな。
天職と思える仕事に出合うのも、
きっかけはちょっとしたことだったりするので
入り口は何でも良いのですが、
趣味とプロは、やっぱり違うのですよね。
別の例で考えてみると、
カラオケのものすごく上手な人と、
プロの歌手との違いをイメージしてみると、
何となく伝わるものがあるのではないかと
思います。
何が違うのかな～？というのを
私なりに言語化してみると、
プロとしてその道を行くというのは、
きれいごとじゃないのだということ。
その仕事のものすごく神聖なところと、
ものすごく闇深いところ、汚いところを
知り尽くし、引き受けてなお、
その人なりに昇華させ、
さらに進化させられることかなと。
これが出来たら、
その人は本当のプロになれます。
できない人は、
その道の汚さ、闇深さに呑まれて
脱落していくか、いわゆる
闇落ちしていきます。
これは、どんな分野においても
言えることだろうと思います。
多くの人は、表面的な華やかさ、
イメージの良さに憧れて
その世界に入っていくけれど、
深くかかわるほどに、
光の側面とは反対側の、
苦しい側面も嫌というほど
味わうのですよね。
深くかかわり、知っているが故に、
絶望や悲しみ、悔しさも
人一倍なのです。
スピリチュアルな分野での仕事を
していきたいという方は多いですが、
そういう方をリーディングしていくと、
別の人生でもヒーラーやシャーマン、
巫女などをしているケースが多いです。
興味を持つ、その方向に意識が向く
ということは、それなりの下地が
あるわけですね。
けれど、なかなか現実的に芽が出ない
ということもよくあることで、
深くかかわってやって来たが故に、
負のカルマを抱えていて
前に進めなくなっている
というケースをとてもよく目にします。
その場合は、その負のカルマ、
心の傷を癒し、統合していくことで、
その人生では到達できなかった
次のステージに進めるようになります。
中には、もう二度とそんな仕事には
関わるまい、と固く心に誓っている
ケースもあり、
そうした誓いを解いていくには、
自身の失敗の原因、たとえば
心の弱さや判断能力の不足、心の隙などに
もう一度しっかり向き合い、その要因を
クリアにしていくわけです。
そうでない限りは、
再び失敗する種を抱えたままになるので、
恐くて前に進めないのですね。
失敗の経験による心の傷があるということは、
既に課題がそこにあることが
提示されている状態とも言えるわけで、
それが明確になっていない段階よりも、
先に進んだ状態とも言えます。
そこで立ち止まれば、それまで。
けれども、諦めず、課題をクリアできれば
人よりも何歩も抜きん出ることが
できるところにいるわけです。
そういう意味で、
心の傷を負の遺産と見るか、
伸びしろ、未開発の可能性と見るかで
随分違ってきますね。
そういう課題に向き合うのは、
ときに生傷に塩を摺り込むような
苦しみを伴うものですが、
その苦しみをおしてなお、
他でもなくその道に進もうと思える
ということ自体が、紛れもなく
その人に与えられた恩寵なのです。
晴れの日も雨の日も嵐の日も、
そこに自分の道が続いているから、
淡々と歩むのみ。
そういう人の方が、
息長く続けていけるんじゃないかな、
と思います。
結局は、人の為ではないのです。
天命、プロフェッショナルというのは、
その道を通して、神と自分とが対話すること
を言うのだろうと私は思います。