本当に自分の望むことのために
行動するって、とても大事なんだな、
というのを、セッションしてると
つくづく思います。
というのは、セッションでは、
時代を越えて、古今東西の様々な人の
人生のストーリーに触れるのですが、
自分が本当に望むことを求めなかったが故に、
その後の人生が大きく変わってしまう
のみならず、周囲の人たちの人生も
巻き込んで、すべての歯車が狂っていく
と言う場面をたくさん見るからです。
あのとき、
本当は望んでいたことを飲み込んで、
周囲が望む役割を引き受けたり、
望みとは違う道を選んだりしなかったら。
勇気を出して、
自分はそんなことはしたくない！
本当はこうしたいんだ！
と、訴えて、
それを叶えるために失うものを引き受け、
自分の道を切り拓く覚悟を持てていたら、
確実に人生は変わっていただろうに。
そういう人生の分岐点に戻って、
なぜそれが出来なかったのか、
諦めの蓋の奥に抑圧した、様々な恐れを
見つけて、癒していきます。
その恐れに飲み込まれてしまったが故に、
自分の望みを叶える選択肢自体が
その人の中で消えてしまったのです。
だから、それを持ったまま、
どれだけ後悔しても、そのままでは、
その人に別の選択肢は開けてきません。
その流れは必然だったのですね。
であるならば、その必然を変えるためには、
そうなる構図を変えなければなりません。
恐れに飲み込まれているのなら、
それを上手に受け止め、統合し、
収めて行けば良いのです。
そうしたら、その人の中での
必然の構図が変わり、以前とは違う
世界が見えてきます。
自分が望む選択をしても、恐くない。
自分の中には、この状況を変えて行く
力がある、と感じられたら、
もう無理をして望みを諦める必要自体が
なくなります。
思う存分、望みを叶えるための行動をして、
生きる力をそこに全力で注いでいけばいい。
このとき、
その望みは必ず、魂の奥深くからやってくる
本当の望みではければなりません。
欲に駆られた望みでは、最終的に、
自分にも周囲にも、調和はもたらされません。
欲望に駆られた望みは、
不調和をもたらす我儘になってしまいます。
だから、自分のハートの声をじ～っと聞いて、
その真偽を識別できるようになっている
必要があるんですね。
場合によっては、
上記の恐れの統合を行ってみたら、
最初は嫌だと思っていたその選択が、
実はハートの導く道だった、
と言うこともあるかもしれません。
同じ道を行くことになるけれど、
それでも、嫌だ嫌だと思いながら
未練を残しつつその道を行くのと、
ハートの導きをしかと受け止め、
覚悟を決めて行くのとでは、
その人の人生はまるで違ったものに
なるでしょう。
ハートの導きは、
人間目線の欲望や都合とは
必ずしも一致しません。
けれども、その人の人生にとって、
行くべき最高最善の道を必ず指し示します。
そのことを、
どれだけ頭ではないレベルで信頼できるかは、
その人自身がそこに至るまで、どれだけ
自分の心を研ぎ澄ませて、その声の真偽を
識別する感覚を磨いてきたか、
そして
実際にその声に応えた行動を起こしてきたか、
によります。
そういう実践の積み重ねの中で、
初めてハートの声への絶対的な信頼が
確立されます。
そうでない限り、どれだけ
頭でわかったつもりになっても、
ハートの声が自分の人生にとって
意味するものを、本当には
理解できないでしょう。
これは、自分で磨いていくしかありません。
だから、常々お伝えしているように、
自分と内なる神の一対一の神聖なる対話
なのです。
セッションしていると、
しばしばこの内なる神との対話を恐れて
逃げる人、あるいは、
様々な人生のストーリーの体験から、
深く神を呪い、恨んでいたりする人を
みかけます。
こういうところも、しっかり癒し、
統合していかないと、人生の導きに繋がり、
それを歩むことが出来ません。
私自身も随分神を呪ってきましたけれどね、
長くかかったけれど、それも少しずつ
解けてきました。
そういう歩みの中でも、
自分がどれだけ恩寵に導かれてきたのか、
身に染みて理解することが
幾度となくありました。
神の恩寵は、呪いや恨みよりも
はるかに深いレベルで私の人生を
導いている、という確信が今ではあります。
だから後は、自分次第ですね。