感情解放ワークで内観をしていて、
途中で何も感じられなくなったり、
訳が分からなくなったり、
疑問や不安に飲み込まれて
混乱したり、ということを、
多分、多くの方が
経験されているだろうと思います。
そんな時、どうしたらいいのか。
セッションだったら、
はい、そのままず～とさらに感じてみて、とか
ここを見てみましょうとか、
誘導してもらえるので安心ですが、
セルフワークだとその時点で
行き詰ってしまいますよね。
セッションなどでみなさんの様子を見ていると、
結構手前のところで引き返したり
諦めたりしていることが多いような
印象があります。
例えば、このまま行ったら
自分は死んでしまう！みたいなイメージが
湧いてきたとき。
そこで終わりなんだ！と思って
それ以上は掘り下げられない、と
掘り下げを止めてその時点での
感情を受け止めようとする方も
多いのですが、
本当は、そこからさらに掘り下げていくことで
別の景色が見えてくることがあります。
どんな風に、何が起こって死んでしまうのか。
野垂れ死ぬとか、水死とか炎に焼かれるとか、
誰かに殺されるとか、色々な死に方が
ありますよね。
それぞれ、人がかかわっているなら
誰にとか、複数なのか単数なのかとか、
どんな場所で、いつ、というのもあります。
そういうポイントを、
自分のなんとな～くの感覚で
浮かんでくるイメージを探っていくんですね。
そういうイメージというのは、
今生、目の前で起こっている出来事とは
何ら関係ないように見えて、
実は魂の奥に刻まれた何らかの情報を
読み取っているということがあるのです。
つまりはそれが、別の人生の記憶であり、
いわゆる、過去世とか呼ばれるもの
だったりします。
目の前の現実を引き金に、
かつて体験した無念や恐怖などの感情の情報が
無意識のうちに浮上していたりするんですね。
たとえば、いつも男性の上司と折り合いが悪く、
パワハラを受けたりひどく誤解をされて
辛い状況に追い込まれるということを
なぜか繰り返している人がいたとします。
そういう時の感情を掘り下げて行くと、
同じような経験をして、追い込まれた結果、
別の人生ではどこか辺境の地に追いやられ、
無念の思いで孤独や怒り、淋しさ、絶望感に
苛まれて亡くなっているといったような
ストーリーが出てきたりします。
すると、その人生で抱いていた感情が
今生の今のその状況に投影され、
わかってもらえない、ひどく虐げられる
悲しみ、絶望感などが覆いかぶさって
体験されるのです。
だから、実際の体験よりも、
その人が認識する体験はひどく悲劇的に
救いようがなく感じられたりします。
ワークでは、こういう状況にあった
あの人生での深く傷ついた心と魂を癒し、
統合していくわけですね。
すると、今生きているこの瞬間の気持ちが
すごく軽くなって、現実の捉え方が
悲劇のフィルターをかけずに見られるので、
ポジティブなものに変化していきます。
このくらい掘り下げないと、
表面的なところだけでは
異様なまでに落ち込んだり
人間不信になっている理由が
わからなかったり、
触れている感情のレベルが浅かったりして
統合が不完全になることがあります。
何も感じられなくなってしまったり
訳が分からなくなったりしたときも、
基本それは自分でそれ以上掘り下がるのを
シャットダウンしている状態です。
掘り下がったら、何が嫌なのか、
それが起こった場合のネガティブな感情や
感覚を受け止めることで、
その先に行くことが出来ます。
多くの人は、
自分にシャットダウンされた状態で
途方に暮れて、右往左往しているように
思うのですが、
冷静になってみれば、そのときに
道が見えずに途方に暮れる感覚や、
不安感、心細さ、苦しさや混乱する感情などが
浮上しているでしょう。
それを再び拾い直して、
受け止めて行くんですね。
掘り下げが途中で止まってしまうのは、
そのような自分の感覚から
容易く離れてしまっていることに
気づいていないのが大きな要因
であるようにも思います。
逆に言えば、
ここを粘り強く離れずにいられたら、
もう一段二段、自身の深い真実を
開いてみることが出来るようになります。
参考までに。