自分を否定して何か別のものに
なろうとするとき、私たちの心は
不安になり、絶望を感じます。
リーディングをしていても、
そういう状態にある人は
チャクラをはじめ、エネルギー全体
にそれが表れます。
まず、エネルギーボディが
肉体から大きくずれ、
チャクラも本来のその人の状態からは
かけ離れた、不自然な状態になります。
先日も、
ある古くからのクライアントさんの
セッションでリーディングをしたら、
一体どうしてしまったんだろう！？？
というくらいにそういう状態に
なっていたので、お話を伺ってみると、
お仕事でかなりプレッシャーを感じて、
こんな自分じゃダメだ。。。と
自己否定して、別の自分になろうと
頑張っていらしたとのこと。
なるほど、そういうことだったのか、
とそれで腑に落ちたのですが、
確かに、そういう状況だったら、
そう考えてしまうのも無理はない、
とお気持ちはわかるものの、
その方向でアクセルを踏み続けて行ったら、
早晩、自分が壊れてしまっていたでしょう。
人間誰しも、生来持って生まれた資質や
指向性というものがあり、そのベースは
生涯変わりません。
それを否定、抑圧して別のものに
矯正していくことはある程度できる
部分もあるでしょうが、
完全に生来のものを否定してしまうと、
生きるエネルギー自体がぐっと
縮小してしまいますし、そうやって
表現されたものには力がなく、
パフォーマンスとしても落ちるでしょう。
生きるエネルギーが縮小するのは、
自分を生きられない絶望が、
その人の中で深く、傷として
うずき続けるからです。
生きる意味なんてあるんだろうか？とか、
自分が生きていても良い場所が
この世に存在するんだろうか？などと
考えてしまうのも、その傷ゆえです。
何かが出来なかったり失敗したり
したとしても、こんな自分だから
ダメなんだ、と思って自己否定して
違う自分になろうと努力するのと、
現実を現実として受け止め、
少なくとも、自己否定を入れないで
改善の努力をするのとでは、方向性は
全く違った努力になるでしょうし、
その後の展開も、随分違ってくる
のではないかな、と思います。
いつもお伝えしているように、
否定、拒絶したものは、受容されるまで
繰り返し差し戻されるのです。
自分のある部分を否定、拒絶すれば、
どれだけそういう要素のない自分になろうと
努力しても、必ず、嫌というほど
その要素を突き付けられる現実を
味わうことになるのです。
それは、まるで
どこまでも追いかけてくる
亡霊がモンスターのようです。
大抵、そのように否定している要素
というのは、別の見方をしたら
長所であったり武器になったりする
ものなんですよね。
それを、問題にし、憎み、呪い、
悪いものにするから、彼らが
自身の尊厳の復活を求めて、
反乱を起こすのです。
何も、失敗をしたからと言って、
自分にダメ出しをし、ケチをつけ、
けなして抹殺しなくても良いのです。
あぁ、間違ってしまったね、
うまく行かなかったね、と素直に認めて、
冷静に現実に向き合い、間違いがあるなら
訂正、改善すれば良いだけのこと。
自分を傷つけ、呪うことは、
後々にまでネガティブな影響を
残すことなのですが、私たちはしばしば
知らずにこういうことをしています。
良いことなんてないように見える
そういう行為をなぜしてしまうのか？
というと、
うまく行かなかった現実を前に、
心が動揺しますが、これを収めるためです。
自分を責め苛むことで、
落ち着かない感情をどうにか収めて、
落ち着こうとしているのです。
だから、自分を責めることを
止めるには、この落ち着かない感情を
受け止め、統合してあげることが
大切です。
それができたら、自分を責めずに
淡々と、その時やるべきことをして、
自分らしく結果を出していけるでしょう。
人は、本当に自分自身を表現して
生きたとき、最高のパフォーマンスをあげ、
幸せに生きることが出来ます。
「ダメな自分」という呪いをかけないで、
自然な自分らしさを祝福して
生きて行かれますように。