感情解放のセッションでは、
抑圧された自分自身の感情を
統合していくのが基本なのですが、
ある時期から、その人自身ではない、
別の存在の要素も影響していて、
それはその人自身についての対処とは別に、
その存在自体に対処しなければならない
ということに気づきました。
つまり、その人の感情を
その人のふりをした別の存在が
一生懸命受け止めようとしていたり、
その人の存在の中心を、
別の存在が捉えようとしていたりするとき、
それは絶対にうまくいかないのです。
その人の感情を統合できるのは、
本人しかいませんし、
その人の存在の中心に定まることが
出来るのも、本人しかいません。
いかにうまくその人になり切って、
人生を乗っ取っていたとしても、
所詮、異物は異物以上のものには
なれません。
拙書「感情解放ワークブック」を
書いた当時はそういう存在の要素を
考慮していなかったので、
ひたすら湧き上がってくる感情は
自分自身のものとして捉えていたのですが、
別の要素もある、ということで
読み解いていくことで、
解けなかったものが解けて行く
というケースも多々あるのですね。
そういう部分に関してチェックしたり、
ましてや出てきた存在に対処して行くのは
一般的にはなかなかに難しいので、
セッションの中でさせていただいています。
今まで、様々な存在に出会ってきましたが、
死霊の場合だと、なぜ亡くなって
本来帰る場所に帰れなかったのか、
色々事情をお聞きしていきます。
最初は言葉を濁して、あまり話してくれなくても、
帰るべきところに帰るお手伝いをしましょうか？
とお声かけすると、割と心を開いてくれます。
本当は、彷徨って中途半端な状態で
いたいわけではないのですよね。
何歳くらいで、どういう理由で亡くなったのか、
どんな人生を歩んでこられたのか、
なにか苦しい思いをした出来事や
きっかけがあったのかなど、
辿っていきます。
事故で亡くなった方もあるし、
病気で亡くなった方、
自ら死を選ばれた方など、
色々あります。
それぞれの人生を辿りながら、
昇華できなかった諸々の思いを解いて、
悲劇に至った人生を転換させていきます。
どんな人生にも、
不幸な道にどっと進んでしまうか、
調和に満ちた人生に向かうかの
分岐点の様なポイントがあります。
そのときに、自分の感情をいかに
受け止めたのか、受け止められなかったのかで
その後の道が分かれるんですね。
だから、そのポイントまで戻って、
心のしこりになっている気持ちを
解くことで、その後の選択が変わり、
不幸を調和へと転換させられるのです。
こういう統合作業をしている時、
本人の感情ではないのに、
涙をポロポロがして泣かれる方もあり、
セッション後に、どうして自分が
あんなに泣いているのかわからないのに、
泣けて仕方なかった、とおっしゃる方も
あります。
その方の体を使って、
中にいる別の方が、浄化されてるんですね。
そうして浄化が済んだら、
帰るべきところにお帰りいただくのですが、
ご自分で帰られる方もありますし、
お迎えを呼んでほしいと希望される方も
あります。
お迎えをご希望の方には、
その御霊に最もご縁が深く、
幸せに導いてくれる存在をお呼びして、
その方に導いて行ってもらいます。
こうして中の方がお帰りになると、
その方自身のエネルギーが
ふっと軽くなって、別人のようになります。
本当に死霊が入っていたのかどうか、
その真偽は実のところ、私はどちらでも良い
と思っているのですが、
実際に今を生きる自分が、より生きやすく
なるのならそれでよいのかな、と思います。
死霊以外にも、魔物や妖怪、狐さんなどが
でてくることもありますが、
彼らの話を聞いていると、彼らにも
彼らなりの事情があって、世界があるのだな
としみじみ感じたりします。
自分は魔物だと言っていても、
魔界生まれの生粋の魔物というのもいる
ようですが、元は人間だったのに、
魔物になってしまった存在もいたりして、
どうしてそんなところに堕ちてしまったのか
とストーリーを追っていくと、魔物の親玉
みたいなのにうまいこと騙されて、
魂を取られてたりするんですね。
だから、生きてるときにどんな在り方を
心掛けているか、自分にはどんな心の隙が
あるのかを知ることは、大切なこと
なんだと思います。
そういう魔物も、親玉との契約を解く交渉を
すると、割と人間に戻れることがあって、
バケモノのような姿になっていたのに、
人の姿に戻れた！と喜んで帰っていく
存在もいたりします。
こういう交渉や様々な存在との対話も、
感情を軸として読み解いていくことで、
対処できることが多いので、
（一部の宇宙人は別ですが）
感情の対処を知るということは、
様々な問題を解いていく道筋を得る意味でも
すごく有用なことなんだと思います。