先日、ハートの声と欲の声について
書いたのですが、
やっぱりよくわからない、
というお声をいただいたので
ちょっとだけ補足してみます。
ハートの声と欲の声の違いは、
一番は聞き方が違います。
セッションで誘導すると、
その違いが明確に分かることが
多いのですが、言葉だけだと
お伝えするのは難しいですね。
ただ、
ハートに心を澄ませるように誘導しても、
肝心のそのハートがこちこちで
壁のようになっていたり、
何か別のものにすり替わっている
なんてこともあり、
一筋縄でいかないことも
多々あります。
そういう障害が無ければ、
ハートに心を澄ませると、
す~っと奥の方の静けさに通るような
響きがあるので、これを捉えれば
良いのです。
この静けさを聞いている時に、
同時に欲の声を聞くことはできないので、
いかにこの静けさに触れ続けられるかが
カギになるでしょう。
感覚的なものなので、
なかなかにお伝えするのは
難しいですが。
ハートの声は、欲の声はもとより
マインドの思考や理性とも違った
方向性を示すことがあります。
顕在意識では思っても見ないような
方向性を示すことがあるので、
それを最優先にして応えていく姿勢が無いと
導きを生かしていくことは難しいでしょう。
ハートの声は、
長い目で見て最終的には良い選択だった、
と思える結果に導くので、目先の結果では
良いように思えないときもあります。
私自身、数週間、数か月経った時に、
やっぱりハートの導きは正しかった、
と思った経験は数知れません。
欲が掻き立てる声をぐっとこらえて、
導きに従うことが出来るかどうか、
という意志の力も同時に必要なんですね。
話は戻して、
ハートがこちこちになっていて
心をいくら済ませても
し~ん・・・としている、
反応がないという方の場合、
まずはハートの感覚を取り戻すのが
先決です。
何らかの原因で、
ハートを閉ざしていて
固くなっている方を
よくお見掛けしますが、
そうなるに至った原因に向き合い、
きちんと癒してあげると、
開けるようになってくるでしょう。
1つの原因ではないかもしれないし、
継続してハートを傷つけられるような
状況に身を置いていたのかもしれません。
それなりに、時間はかかるかも
しれませんね。
私自身も、以前は別々のヒーラーさんから
ハートに鉄板みたいのが入っている
と言われたことがあって、
それから長いことかけて
様々な方面から取り組んできました。
そうしたら、今では
ハートの鉄板もないようですし、
ハートを使ったヒーリングも
出来るようになっているので、
今閉じているからダメなんだ
ということは全然ないです。
固く閉ざしていればいるほど、
そこには深い痛みがあるのでしょう。
どんなセッションを受けるにせよ、
根本的にこうした痛みや傷を癒すのは
自分自身なので、
自分がその痛みにどれだけ当事者として
直面できるかが、本当にその出来事を
統合し、力強く復活していけるかの
カギになります。
どれだけ深い傷であろうと、
自分の中にはそれを癒していく力がある、
ということを、身を持って体現していく
のでしょうね。
傷つけられる恐さを受け止められる
ようになると、傷つけた相手を
より詳細に見ることができる
ようになります。
そうすると、
傷つけた相手の中にもまた、
自分と同じ要素を見るようになるでしょう。
そして、その要素に本当に直面し、
見つめることが出来たときに、
被害者と加害者を繰り返すカルマが
消失するのです。
二度と、そのテーマにおいて、
被害者にも加害者にもならなく
なるんですね。
そういう気づきと統合を繰り返す中で、
ハートは開き、より精妙なレベルで
機能し始めます。
ハートを開いて生きることは、
自分自身を、そして自分の人生を
信頼して生きることでもあります。
今現在、ハートを閉ざして生きている
人にとっては恐いかも知れないけれど、
勇気を出して、一歩を踏み出せる日が
来ますように。