人は自分の思い込みで作った世界の中で生き、
ときにその思い込みで自身を縛ることがある
と思いました。
「思い込み」を別の言葉で表すと、
「設定」ということになりますが、
これは集合意識から無条件に
刷り込まれるものもあるし、
自分の体験から、そういうものなんだ、
と思って入り込んでしまうものも
あるでしょう。
あるいは、
人の意識から入れられるもの、
自分で意識して取り込んだもの
などもありますね。
集合意識レベルでは、たとえば
火は熱いもの、燃え広がるものとか、
人間の肉体は飛べないとか、
ダイヤモンドは固いとか。
医療常識では
この難病は治ることはなく
対症療法でやっていくしかないとか、
折れた骨が治るまでには
このくらいかかるとか。
多くの人がそれを受け入れて
この世界ではそういうことになっている
という合意が、集合意識の設定
と言えると思います。
では、個人レベル、自分にとっての
設定にはどんなものがあるでしょうか。
運動が苦手とか、
猫舌とか、
腰痛持ちでこれは治らないとか、
自分は癌だとか、
うお座だから感受性が豊かだとか、
絵を描くのが得意とか
歌が好きとか、
機械音痴とか。
〇〇家の嫁だからこうしなければいけないとか
幸せになるためには結婚するなど、
絶対にクリアしなければいけない条件があるとか。
物理的、心理的に人は自分の人生に、
様々な設定をかけていますね。
良く良く掘り下げてみると、
何でそんな設定をわざわざ入れてるの？
それによって人生はこんなに
困難になっているのに？
というようなものもあったりします。
けれど、設定というのは
それで生きている側からしてみると、
当たり前の大前提なので、
なかなかに気づきにくいのです。
設定というのは制限でもあり、
それがあることによって、
枠組みが決まるということもありますよね。
テニスやサッカーは
コートの中でやるスポーツであるとか、
サッカーでキーパー以外は手を使っては
いけないとか。
そういう制限があったうえで、
どうプレイするかというのがあるわけですが、
制限をかけすぎて人生が身動き取れなくなって
きているのだとしたら、そもそものその設定を
見直してみても良いタイミングかも知れません。
たとえば、
問答無用でできない設定になっている
のだとしたら、どうしてできないのか
というのを改めて問うてみるなど。
誰かがそれは無理だよ、と言った言葉を
そのまま採用しているのかもしれないし、
何かを恐れて、それを避けるために
できないと言っているのかもしれません。
できない前提条件は一体
何だったのか？
それは変えることが出来ないものなのか？
もしその前提条件が絶対のものでは
ないのだとしたら、別の可能性を
選ぶ意志は自分にあるのかどうか？
自分の中で設けていた設定を
１つ変えるだけでも、それまで生きていた
世界とはまるで違った世界になるでしょう。
やらなくちゃいけないと思っていたけれど、
別にそれは必要なかったとしたら。
するべきではないと思っていたものが、
別にやっても良いのだとしたら。
ここから先に行ってはいけないと
思っていたけれど、どこまでも
好きなように行っても良いのだとしたら。
今まで問題だと思って苦しんでいたものは、
魔法のようにその瞬間に消えて無くなる
でしょう。
永遠に抜け出ることが出来ないと思っていた
地獄は、夢だった。本当はこれまでも、
そこには何もなかったのに、自分で
地獄の設定を作っていたのです。
あなたの中にも、そんな意味不明な設定、
ありませんか？
便利な、楽しくなるような設定だったら
うれしいですけれどね。
慣れ親しんだ制限や枠組みから出るのは、
不安や恐れがあったりするかもしれませんが、
それらも引き受け、受け止めながら
新たな可能性にチャレンジしていく喜びも
またあるでしょう。
人生の設定確認、変更、
してみるのはいかがですか？