ハートの声を聞く、と言いますが、
これがなかなかよくわからない、
という方が結構いらっしゃいます。
ハートの声なんて聞こえないとか、
そもそも信用できないという方も
多いような気がします。
こういうケースを掘り下げていくと、
過去にハートの声を信じて行動したのに
ひどい目に遭った体験があって、それ以来
自分もハートの声も信用しなくなった
というパターンをよく見かけます。
ハートに対して閉ざしているので、
そもそも聞ける状態に無いし、
聞いたらひどい目に遭ったと思っているので
聞く姿勢もないわけです。
そんな覚えはないけれど、という方も、
そういう体験は今生に限らず、
魂に刻まれた別の人生の記憶から
来ていることもあり、掘り下げていく中で
そんなストーリーが出てくることもあり、
そうしたストーリーをさらに詳細に
読み込んでいくと、実は
ハートの声を聞いたと思っていたけれど
肝心なところでハートの声ではなく、
欲や恐れからマインドの声を聞いて、
ハートはちゃんと警告を発していた
ということが多いです。
結局、自分自身でハートではなく
マインドの声を聞く選択をしているのに、
それに気づいていないか、勘違い
しているのですね。
そうしてハートに対して心を閉ざし、
自分に不信を抱くように
なっていきます。
そんなケースをいくつも見てきているので、
ハートの声が聞こえないという場合は
まずは、何故にハートと断絶しているのか？
というその原因となったところを
見るようにしています。
ハートの声は、マインドのように
饒舌ではありません。
ハッキリとした言葉で来ることもあるけれど、
その多くは思考を通さないダイレクトな
インスピレーションで来ることが多いです。
逆に、詳細を事細かに言葉で伝えてくるのは
ヤバいところから来ている可能性の方が
大きいと思います。
他の人が持っていないような
特別な力が欲しいと熱望している人は、
ヤバいところにつながりやすい
傾向があるので、自覚のある方は
特に注意しましょう。
そういう存在は、最初は良い思いを
たくさんさせて、舞い上がらせ、
のめり込むように仕向けてきます。
その内、真偽を織り交ぜながら、
少しずつおかしな方向に引っ張っていって、
最終的には破滅に導くのがお決まりの
コースです。
古今東西、絶頂からどん底へ突き落す
というこのパターンは、
変わりがありませんね。
そうして刻まれた深い傷は、
時空を越えて、次の人生にまで引き継がれ、
自分自身との断絶を形成するのです。
いずれにせよ、
自分に対する不信の傷のある人は、
それを抱くに至った原因にまで戻って
その傷を修復しなければなりません。
どこで何を間違ったのか、
そこに心の隙があるわけです。
傷を癒すのと同時に、
根本的な過ちの種を除くわけですね。
人間は、基本的には誰でも
人生の神秘に触れる機能を備えて
生まれてきています。
けれど、それが機能していない状態の
在り方は、本来ではなく、
やはり不健全だと思います。
ハートの声を聞くのは、
何ら特別な力でも何でもないのです。
なぜ、それを閉ざしているのか？
自分を信頼できているかどうか？
ハートの声に従って生きても良いのか？
その辺りをチェックしてみましょう。
頭では、自分を信頼して
ハートの声に従って生きて行きたいです！
という方でも、掘り下げていくと、
ハートの声に従うことに対して
恐れを抱いていたり、
都合が悪いと思っていたりすることが
非常によくあります。
頭の声であるマインドは、
本当に自分の都合でよく嘘をつきますし、
本音を握りつぶして、自分すら騙します。
けれど、そういう頭の都合の思いが
本音と食い違っている場合、
どこまでも掛け違ったボタンのように、
人生が調和することはありません。
どんなに都合が悪かろうと、
一時的に、積み上げてきたものが
御破算になろうと、
自分自身の真実である本音から
出発しないものは、いずれ
崩れ落ちていきます。
だからこそ、ハートの声に心を澄ませ、
それを自分の行動の支柱に
しなければならないのです。
頭でひねり出した答えと、
ハートからふっと上がってくるものの
違いが分かるように。
ハートの声を歪め、握りつぶす瞬間に
気付けるように。
自分への不信を解いて和解し、
再び信頼関係を築き上げて行きましょう。