日々受ける様々なご相談の中で、
たま～に騒音に関するご相談を
受けることが年に何回かあります。
コロナ禍で家にいる時間が長くなっている
昨今、逃げられない環境で四六時中
騒音に悩まされるというのも
キツいものです。
こういうのも様々なアプローチがあって
アドバイスも一様ではないのですが、
ここでも実は、鏡の法則を使って
ワークすることもできます。
階上の住人がうるさいなどの場合は、
大体その住人が音を立てる理由と
同じものを、迷惑している本人も
持っていると読み解けるので、
それを統合していくワークをします。
相手をイメージしてみて、
その人が音を立てる行動を
止められたとしたら、
どんな気持ちが浮上するか？
ということを想像してみます。
たとえば、本人にとっては普通の生活音
の範囲の意識だったとすると、
そういう音を立てちゃいけないとなると、
相当気を遣わなくてはいけなくなって、
精神的に窮屈で苦痛を感じるとか、
何か言い争いをしてうるさいなどだと、
その人たちの中で浮上している
激しく荒れ狂う感情のやり場が
なくなって、気が狂いそうとか。
あるいは、何か好きなことをしていて
それが止められてできないとなると、
ものすごく悲しかったり
絶望感が浮上してきたり
するかもしれません。
このように、相手を鏡として
その人の中に浮上する感情は、
自分の中にあるものを映しているので、
これを統合すると引き合うものが無くなり、
結果的に騒音問題が解決していく
ということがあります。
過去には、騒音を発していた住人が
引っ越していったり、何かの理由で
音を出す行動をしなくなったり
といったケースがありました。
また、人為的な音ではなく、
何か機械音の様なものによる音
だとすると、鏡の法則は使えませんが、
その音を聞いたときに自分の中で
浮上する感情に注目して
これを統合していくという
やり方もあります。
このやり方だと、機械音であろうと
人がたてる音だろうとどちらでも
できますが、たとえばその音を聞くと
イライラするという場合。
そのイライラをそのまま受け止めていく
のでも良いですが、残る場合は、
掘り下げが必要です。
イライラしているということは、
怒りを感じているわけで、
どうして怒っているのか、
というのを掘り下げます。
自分の安寧を土足で侵害されたような
感覚を抱いているのかもしれないし、
人の迷惑を考えずに無法を働く非常識さを
責めているのかもしれません。
あるいは、何としても自分を不幸に
させようという悪意を感じて
怒っているのかもしれません。
また、ひたすら気が狂いそうな
恐怖感に苛まれているという
ケースもあるかもしれません。
このような場合は、
その恐怖感自体を捉えて
ワークのやり方で受け止めていきます。
こういう恐怖の場合はなかなかに
その感情のエネルギーに触れること
自体が難しかったりしますが、
そこに抑圧されている叫びなどが
ありそうだったら、この体と心で
しっかり受け止め、離れないようにして
サイレントシャウトで良いので
叫んでみると、恐怖がぐっと和らぐ
ということもあります。
基本、音はその原因が何であれ、
それによって自身の心が乱されるのであれば
心の内に浮上している感情は、
元々自分の中に抑圧されているものであり、
音は単なる引き金であると捉えます。
同じ音を聞いても、
それがひどく苦痛に感じる人もいれば、
それほど気にしない人も
あるでしょう。
その違いを生む何かしらの背景が
自分の中にあるんですね。
まぁ、10人いたら10人が苦痛に感じる
音もあるでしょうけれど、
引き金となる音が逃れようもないほど
ひどいものであるということは、
あなたが受け止めるべき
感情のエネルギーから、
もう既に、随分逃げ続けてきたよね
ということなのだと思います。
お知らせに応答しないと、
お知らせのボリュームが
上がって来るからです。
自分の中で否定し、
受け止めることをしなかった
諸々の感情が、表現されることを
求めてあなたにお知らせを
よこしてきているのでしょう。
本当は、階上の住人のように、
人の迷惑を顧みずに
うわ～っ！！暴れたいのかも
しれませんしね。
それをそのままやれと言っている
わけではありませんが、
そんな自分を頭ごなしに否定せず、
責任を持った方法で表現させて
あげられると、かなりすっきり
すると思いますよ。
騒音問題は、物理的に引っ越しなど
回避できるのならそうした方が
良いのでしょうけれど、
なかなかそうもいかないことも多いので、
ほんの一部の事例ですが、
参考にしていただけましたら幸いです。