私のお伝えしている感情解放ワークでは、
よく鏡の法則を使った現実の読み解きを
しているのですが、
これを知っているのと知らないのとだと、
世界の見方が全く違ってきます。
どんなに自分とは違うと思う人でも、
その人は自分のある部分の
映し鏡であるということを知って
謙虚にその鏡をのぞき込むなら、
それが否定しようのない真実だと
必ずわかります。
もし気付くことが出来ないのだとしたら、
その人は自身の姿が映る鏡を
何らかの理由できちんと見ることが
出来ていないということを
意味しています。
頭から否定してかかっているが故に
正しく見ることが出来ずにいるのか、
見ることに抵抗が強すぎて、
直視できずにいるのか。
いずれにせよ、そこには
自身の真実を受け入れることへの
恐れがあるでしょう。
鏡を正しく見るには、
真実へのコミットメントが
必要です。
それがいかなる姿であろうと、
自分は謙虚に受け入れ、応答する
という意志が、鏡を使いこなすための
大前提なんですね。
理想とか、世間体とか、
自分の都合よりも真実を最優先に
できるかどうか。
そこがピタッと定まっていないと、
自分自身に本当に向き合い続ける
ことはできません。
以前から、私は感情解放ワークは
何か人生に問題があった時だけ
一時的に取り組むようなものではなく、
生涯を通じて在り方を身につけていく
取り組みであるということを
お伝えしてきています。
セッションは必要な時にお受けいただければ
良いですが、この世界観、自分に向き合う
姿勢というのは、在り方そのものです。
そういうものの見方を通して
自身に起こる様々なことや世界を
見るならば、
多かれ少なかれ、
自分の人生に起こることは、
自分に無関係なことなどあり得ない
ということを知るでしょう。
まだワークを始めたばかりで
鏡が本当に自分を映しているのか
気づきの実体験がない方は、
このことのインパクトがわからない
かもしれません。
自分の価値観からしたら
あり得ないようなことをする人を
自分とは違う世界の理解不可能な人間
なのだと切り離して見て、
ただ相手を批判的に見たり、
相手がちゃんとすれば問題は解決するのに、
と他人事のように思うでしょう。
けれど、もしその人が
自分の映し鏡なのだとしたら、
改めるべきものは自分の中に在る
ということになります。
本当にこのワークを実践されて
自分が変わることで
相手を変えようとしなくても
相手がするすると変わっていく
現実を体験された方は、
全ては自分の在り方ひとつなのだ
ということをよくご存じです。
あの人が悪い、
あの人さえ変われば、
本当に困った人ね、
恥ずかしくないのかしら？
教えてあげた方が良いかしら？
とか思っていても、
そういう在り方を自分自身が
しているのです。
けれど、
自分では見ようとしなければ、
絶対気付かないようなところを
映しているのが鏡の常ですので、
相当に謙虚にその姿を直視し、
感じる感覚を開き続けていなければ、
その気づきには辿り着けません。
セッションでも、
どこがどう映っているのか、
あなたのここと、相手のこの気持ちが
一致している部分です、ということを
示して確認していただくと、
それまで、強い敵対心を抱いていた
相手だったとしても、
あぁまさに、同じものを持っていました！
と気づき、その瞬間に相手への敵意が
霧散する、ということがよくあります。
自分がわかってもらえなくて苦しい、
どうして相手は自分の気持ちを
受け取ってくれず、わかろうと
してくれないのだろう？
と思っていたものが、
相手もまた自分と同じように、
どうしてわからないのだろう？
こんなにも自分は苦しんでいるのに、
という思いを抱いていたことを
知るんですね。
鏡ですから、相手が私を理解すべきだ、
と意地を張っても、相手も同じように
意地を張り返してくるだけです。
自分の態度が改まれば、
鏡の像はその瞬間に変わるのです。
そしてまた重要なポイントは、
相手が自分にしていることは、
自分が自身に対してしていることだ
という事実です。
つまり、上記の例で言えば、
自分が自身を理解しようとしていない、
自分の立場に固執して見ようともしない
ということを意味しています。
であるならば、
自身の在り方をどう改めれば良いのか
ということが見えてくるでしょう。
人生に意味はない、というのも
一面の真実かもしれませんが、
気づきを求める歩みにおいては、
人生に意味のないことなどひとつもない
と思います。
謙虚に、真摯に、
そして覚悟を持って鏡をのぞき込むべし。
真実を求めるあなたの歩みに祝福を。