感情解放ワークでお馴染みの
「鏡の法則」。
このブログでも
たびたびお話してきていますが、
ワークでは、基本的に
「人からされたことは、
自分が自身にしていることである」
とお伝えしています。
このことを踏まえて
その人が自分の生きる世界を
どんな風に捉えているかというのを
見てみると、その人が自分に対して
どんな風に接しているかがわかります。
たとえば、
誰かが自分を騙して、利用しようとしている
と常に警戒している人がいたとします。
ということは、
その人は自分自身を騙して
良いように利用しているということを
表しています。
また、
常に誰かに攻撃されるのではないか
と怯えている人がいたとします。
ということは、その人は
自分自身を事あるごとに攻撃している
ということを意味します。
ポジティブな方でも、
いつも誰かが自分のことを助けてくれて、
とても親切だと感じているのなら、
その人は、自分自身を大切に気にかけて、
きちんとケアをしたり、自己との対話を
欠かさず、何かのサインがあれば
応答できているのでしょう。
あなたは、この世界をどんな風に
感じているでしょうか。
素晴らしい天国なのか、
最悪の地獄なのか。
いずれにせよ、その世界はまさに
あなたが自分自身に接しているように
あなたにしてきているだけのことで、
この意味でまさに、
あなたの生きる世界はあなた自身が
作り出しているものなのです。
その世界がとても居心地よく、
大好きなら今の在り方を続けて行けば
ますます楽しく幸せにいられるでしょう。
けれど、もしそんな世界が
嫌で仕方がないというのなら、
今すぐ、自分の自身への接し方を
変えて行けば良いのです。
誰かを変える必要もないし、
絶望して世捨て人のようになる
必要もないのです。
結局は、「自分の在り方ひとつ」
ということになります。
ただ、この言葉もここだけ切り取ると
非常にトリッキーだと思うのですが、
どういう文脈で使われているかを
よく確認しないと、単に逃避を格好よく
見せるだけのまやかしにもなり得ます。
自分と相手を切り離して
達観したかのように割り切ることで
不快な関係性に対処しようとする
ケースもしばしば見かけるのですが、
これは単なる逃避です。
また、相手を見下すことで、
不快な感情を収めようとするのも
非常にポピュラーな対処法ですが、
これも根本的に浮上する感情に
対処しているわけではないので、
蓋であり逃避の一種です。
切り離したり見下したりしたところで、
その人が自分の現実に現れたことの
意味を汲み取ることが出来なければ、
そこにあるメッセージに応答することも
出来ないわけで、何ら建設的な方向に
転換できないでしょう。
メッセージは受け取られ、
応答されて初めてその役割を完了させるので、
受け取られなければ、繰り返し
差し戻されます。
これが、同じような出来事が何度も
人生に起こってくる理由なんですね。
自分ではわかってるつもりでも、
また同じことが起こったのなら、
まだ人生からの呼びかけに、
きちんと応答できていないのでしょう。
周囲の人を見て、
「この人、まだわかってないよね～」
という人がいるのなら、
その人がわかっていないように、
そっくりそのままそれは自分自身の姿
に重なるのです。
その人を見て、
ぼ～っとして肝心なところを見ていないとか、
自分の意見に凝り固まっていて人の話を
聞き入れる余地がないとか、
勘違いしているとか、そもそも軽く考えていて
真面目に受け取っていないとか。
その人がどんな風に分かっていないのか
というのを見ていくと、
自分自身の今の在り方が見えてきます。
自分のことって自分ではなかなか
わからないものですが、
こうして鏡をうまく使うと
見えない後ろ姿もよ～く見えてきますね。
ツールは、使い方をよく理解していないと
それがあっても、使いこなせないものですが、
コツをつかんでくるとすごく便利で、
自分を飛躍させてくれるきっかけを
もたらしてくれたりもするので、
うまくマスターしていくと良いですね。
自分が自分を攻撃しなければ、
誰かがあなたを攻撃することは
ありません。
自分が自身をきつく責め立てなければ、
周囲があなたをそれほど責め立てることも
ないのです。
そして、自分が自分を騙して
良いように利用したりしなければ、
誰かにそんな風にされることもありません。
自分を大事に生きることは、
幸せになることの要諦です。
自分を本当に大事にできないのに
誰かに大切にしてもらおうとしても、
それは結局、取引やコントロールの
関係になるだけです。
このことが本当に分かると、
自分が今何をすべきかが
分かってくるでしょう。