感情解放のセッションをしていると、
セッションをお受けになられている本人の
別の人生だったり、関わった様々な人の
人生模様に触れることがよくあります。
セッションでは、本人の感情だけではなく、
相手の意識に入ってみて、その人が
感じていた感情や思いなどにも
触れて行くからです。
愛し合った間柄とか、
憎み、呪ってすらいる相手の意識などにも
入って見ると、自分の視点からは全く
想像だにしなかった景色が見えてくることが
あるんですね。
関係性というのは表裏一体のものなので、
統合のプロセスも、その表と裏の両方で
起こっていることを拾って行くわけです。
セッションでは、割とドロドロな人間関係を
読み解いていくことが多いのですが、
古今東西、そうした関係性というのは、
構造的にはそれほど違いはありません。
もつれた関係性の中で、
私たちは心に深く辛さや苦しさを感じ、
それがゆえに相手に怒ったり憎んだり、
孤独になったり悲しみに胸を引き裂かれたり
ということを繰り返しています。
そういう感情のエネルギーを
一つ一つ拾い上げ、受け止めていくわけですが、
中にはそこに、単なる感情を越えて、
呪いとなっている独特のエネルギーコードを
読み取ることがあります。
呪いというと、特殊な手法を用いてかける
イメージが強いかもしれませんが、
原始的に、ひたすら強い念をもって
相手を害する意図を持てば、
それも呪いになり得ます。
いずれにせよ、
そういう呪いをかけたりかけられたり
ということが、結構誰にでもあるんですね。
そう言うと、かなりびっくりされるかもしれませんが、
長いこと人間の人生を繰り返していれば、
そりゃぁ誰かを憎み呪うことの一つや二つ、
無い方が不思議というものです。
今生、そういうものの影響をあまり受けていない
人もいれば、絶賛受けまくり中という方もいて、
まぁ、見つかれば見つかったでそのときに
対処してあげればいいのではないかな、
と思います。
で、セッションしていても結構普通に
呪いのエネルギーには出くわすのですが、
呪いというのはネガティブな感情のエネルギーを
ベースにしているというのは、感覚的にも
しっくりくるところだと思います。
こういう呪いを外していくには、
相手が呪いをかけてくる動機となる
感情のエネルギーを捉えるのがポイントです。
その感情は、かけられている自分の中にも
必ず同じものがあるはずです。
これを統合していくわけですね。
かけられている思念が大きければ大きいほど、
自分の中に在るそのエネルギーのボリュームも
大きいわけで、
ということは、自分の中のその感情を
統合してしまえば、鏡である相手の
思念エネルギーも、小さくなっていきます。
このとき、相手と同じものがあるということを
認められずに分離を強固に継続していくと、
相手の呪いのエネルギーも温存される
ことになります。
相手の中に見る深い苦悩のエネルギーを
どこまで直視し、受け止められるか、
ということがかなり重要なポイントになります。
そのうえで、テクニカル的な問題があれば
その辺りを解いていくことになります。
要するに、呪術的な手法の問題ですね。
けれど、あくまで呪いの原資となるのは
人間の感情です。まずはそこへの対処が
先になるでしょう。
呪いというテーマの根本にあるのは、
自分自身の真の力からの分離かな、
と私は思っているのですが、
自分自身の力につながれていないから、
辛さや苦しさを受け止めて昇華することが
できなかったり、苦しさを他者に責任転嫁したり、
相手を貶めてやろうという方向に
心が向かうのでしょう。
たまに、自分自身の存在をかけて
呪っている人を見ることがあるのですが、
そうなるとその人自身が呪いの権化みたいに
なっています。
呪いによって自分を支えなくても
生きる道がある、という可能性を示し、
呪いの原資になった感情のエネルギーを
統合した後、
本当に自分自身で立つためには、
必ず自身の力を見出して触れていなければ
いけません。
そうでないと、どうやって生きて行ったら良いのか、
わからなくなって、路頭に迷ってしまうからです。
もつれ、絡み合った感情にも、
収まる道があるし、自分も相手も
さらに調和した次のステップに昇華していく
方法があるのです。
そういう意味で、呪いという不調和は、
未だ開けていない自分の世界の伸びしろ
と言ってよいのではないかと思っています。
確かにドロドロではあるけれど、
そんな愛憎も突き抜けていく！
と肚を決められた人は、
セッション受けてみてね～！（＾＾）