感情解放ワークのセッションでは、
その方が今どんな在り方をしているのかな?
というのをリーディングしながら、
ちゃんと受け止められなかった
過去の体験から来る感情のエネルギーを
統合したり、
自分や他者、世界にかけた呪いを解いたり、
様々な存在と交わしたスピリチュアルな契約を
解除したり、
自分の中に入り込んだ自分ではない存在と
交渉して円満にお帰りいただいたり、
と、色々なことをします。
私が感情解放セッションを始めた初期の頃は、
こんなに色々やらなかったのですが、
いつの間にやらやることが増えて、
除霊や悪魔祓いみたいなことや、
様々な存在との交渉なんかもやるように
なってしまいました。
人間という存在に深く向き合い、
読み込んでいくに従って、
こんなに複雑な構造になってるのね、
というのがわかってきて、
必要に駆られてその都度、
対応してきた結果なのですが、
目の前のその状態がどこから来ているのか、
何が原因で、どのように解いていくのか、
というのは、
様々な問いかけをしながら、
エネルギーをかけながら
その反応を見て探っていきます。
同じようなパターンの構造があったとしても、
人によって、あるアプローチの方法だと
難しいとか、別の方法でないと開けないとか、
ケースバイケースで色々あるので、
対処の道筋は一様ではありません。
その人がどこまで、頭で考えるのではなく、
感じたものを捉えられるかとか、
認め難いものを認め、見たくないものに
対峙する準備ができているか、
などの要素もとても大きいです。
そうすればいいのは頭ではわかっているけれど、
深いところではそうしたくないと思っている
という事実を認められずに、
理想に向けてアクセルをふかし続けることを
止めることが出来ない人もいます。
現状の自分を受け止めることなく、
変えようとしても、空回りするだけで、
余計にドツボにはまる、
典型的なパターンの一つがこれですね。
理想を追いつつも、
本当はそうしたくないと思っていることを
認めてしまったら、ダメな自分になってしまう
と信じているので、そういう恐れがある内は、
どうしても認められないのです。
そうしてがっちりロックがかかってしまうのですが、
ここを越えていくには、ダメな自分になってしまう
恐れを統合していくことがカギになります。
絶対に受け入れたくない恐れと痛みを
引き受けようと思えるのかどうか。
それができると、その人は一つ階段を上って、
同じ決断でさらに多くの未完了の感情を
統合できる道が開けてきます。
そうしても、自分が崩れ去っていくことはない
という事実をまさに体験するので、
頭でそうした方が良いとわかっている
レベルではなく、
本当にそうすることで楽になるし、
力が湧いてくる、心がとても安らぐ、
ということを実体験として知るからです。
あの、絶望的なまでにどうしようもなかった
苦しさも癒していく方法がある、と知ることは、
人生にどれだけの希望をもたらすでしょうか。
そういう道を開いて行くのも、
自分の決断一つなのです。
それが恐くても構わないけれど、
そもそもやろうと思っていないのと、
出来るようになっていこうと
意識を向けているのとでは、
その在り様に流れるエネルギーが
全然違います。
出来るようになろうと自分の方向性を
決めるとき、そこに壁を越えていく
力が湧いてきます。
よく、それができるかわからない、
自信がないということを言う人がいますが、
その言葉を言うとき、そもそも
やろうとしていない自分に気づくでしょうか。
今できないのなら、どうやったら
できるようになるだろうか、
と意識を向けるからこそ、
見えてくるものがあります。
やりたくないのなら、やりたくないと思っている
自分を認めることです。
そういう自分を責めることなく、
在るがままに認めることから
それもそれで開ける道があります。
一番膠着状態になってしまうのは、
先にも書きましたが、
そういう自分を認めないことですね。
認め難い自分を認めたときの
絶望感や惨めさ、悔しさ、悲しみ、
無力感や無価値感などを
引き受けていくことです。
それができると、
これもまた一つ、階段を上がることができて、
在るがままの自分を愛し、認めることが
できるようになります。
もう、できない自分を憎み、責め立て、
抹殺しようとするようなことは
しなくなるでしょう。
あれだけ「ダメな自分」を虐待し続けてきた
それをしなくなるということは、
どれだけの安らぎをもたらすでしょうか。
このように、どういう道筋を通っても、
その人なりの課題や壁があり、
本当に真摯に向き合って、正直に、誠実に
受け止めていくことで開けていく道が
あるのです。
だから、理想に拘泥することなく、
何よりも事実に忠実に、
真摯に応えていくことです。
あなたの抱いている理想は、
必ずしもあなたを幸せにしないかもしれません。
けれど、事実に忠実で、誠実であることは、
必ずあなたを調和に導きます。
基準にすべきものを間違えないように。