持って生まれた繊細な感性を大切にする

自分自身のスピリチュアリティ(霊性)を
否定し、抑圧して生きている人、
結構いらっしゃるんじゃないかと思います。

今でこそ、2,30年前よりはずっと
そういうことがオープンに話せる雰囲気や
環境が整ってきたな、と感じるのですが、

それでもまだまだ、そういうものを
うさん臭く思って、人からも否定される
言葉や態度を取られて無いことにして
蓋をして生きている、という方に
しばしば出会います。

けれど、人間にとって霊性は、
心や肉体と同じくらい、
無くてはならないものであり、
あるのが自然で普通、
尊重されてしかるべきものです。

霊性は、昔から日本では「徳」という
言葉で言い表される概念がそれに近い
ように思うのですが、

徳のある人は尊敬され、
一目置かれるのに、

今の時代、スピリチュアルと言われると
一気に怪しさ満点のうさん臭いもの
というイメージになってしまうのは
とても残念なことです。

まぁ、そういうイメージを抱かれるような
原因となる要素があることは確かなので、
仕方のないことですし、

日本では、某新興宗教の無差別テロ事件が
人々の記憶に重く暗い影を落としているので
警戒心を抱かれるのもよくわかります。

ある意味、そうした霊性を否定するような
現象や出来事は、人々を高い霊性から
切り離すような工作活動の一環ではないか
とすら思えてしまうのですが、

真面目に、誠実に人生を生きていれば、
スピリチュアリティを否定して生きるのは
ひどく不自然なことであり、
歪んだ生き方たと思います。

本当だったら、義務教育の段階で
もっと体系的に人間の尊厳や徳について
教えられて良いし、家庭の中で
語り合われて良いものだと思います。

今の日本は、そういうところが
相当におろそかにされて、
人間はいかに生きるべきなのか
という大道が見失われている
ような気もします。

だから、金の亡者とまで言わなくても、
お金が人生の価値基準の中心になっている
大人が多かったり、そういう価値観を
煽るような様々な広告や情報が
巷には溢れかえっているのかな、
という気がします。

そして一方で、もういい加減、
そういうケバケバしい情報にほとほと
嫌気がさして、そういうものから
離れていく、という人も増えています。

そういう人の感性の方が、
ある意味健全かな、とも思いますが、
一昔前は、こういう人がものすごく
生き辛かったんですね。

今は随分マシになったと思いますが、
でもまだまだのところはあります。

今の時代、霊的にとても繊細な感性を
お持ちの方もたくさん生まれてきていて、
そういう方が自身の感性を抑圧し、
合わない社会の枠に無理やり自分を
ねじ込むようにして適応しようとしている
ケースにもしばしば出合います。

そういう生き方をしていると、
自分本来の命の導きからも切り離され、
生きる力も減衰していくのは必定で、
病気になったり、相当不遇な状態になって
いたりします。

病気や、喜びや豊かさの欠乏した人生の
根本原因は、肉体や心というよりは、
傷ついたり病んだりしている霊性なのでは
ないかと思います。

これより先の時代は、
人間本来の自然な霊性を抑圧しなくても
生きていける時代になっていくだろうと
思います。

そうなっていかなくてはいけないし、
私たち自身がそういう生き方を体現し、
時代を作っていかなくてはいけません。

私自身、この仕事を始めたときは、
やましい仕事をしているわけではないのに、
どこか社会に胸を張っていられない
引け目のようなものを感じていました。

けれど、自分が自身の仕事に対して
そういう思いでいるということは、
他者からもそういう目で見られる
ということを意味しています。

一生懸命この道を探求し、
自分の仕事に誇りを持つようになってから、
そういう目で見られるようなことは
無くなったように思うのですが、

私たちのスピリチュアリティは、
決してやましいものではないし、
逆に、とても素晴らしく、
尊いものだと思います。

日常生活と霊性の部分を
どう統合させて生きたらよいのかと
戸惑っている方も見かけますが、

それらを別物として考えているから
わざわざ霊性を日常に取り入れるには、
と考えてしまうのでしょう。

そもそもそれは、切り離せないものです。

別に、日常生活で感性の合わない人と
魂が、霊が、とか言わなくても、
自分が感じているものを素直に認め、
否定しないで大切にそれに応えて
生きていかれれば良いのではないでしょうか。

そして、できれば感性の合う仲間を
見つけて交流していくと、励まされたり
守られたりすると思います。

とにかく、持って生まれた繊細な感性を
大事になさって生きてください。

そして、その感性をつぶされるような
人間関係や環境は、あなたのいるべきところ
ではないということです。

もっと自分を大切にできるご縁を
求めてみましょう。

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